ロシア 北方領土に新型ミサイル配備か

ロシア東部軍管区(司令部ハバロフスク)は23日、クリール諸島(北方領土と千島列島)に新型の地対空ミサイル「トールM2U」を配備したと発表した。インタファクス通信などが伝えた。
どの島に配備したかなどは明らかにされていないが、ロシア軍は北方領土での軍備近代化を進めている。同ミサイルは短距離型で、40以上の目標を同時に追跡でき、飛来する無人機などにも対応するという。(共同)<<

日露外相会談開催 / ラブロフ外相「領土問題議論せず」

【モスクワ時事】岸田文雄外相は21日、ロシアのラブロフ外相とモスクワの外務省別館で約2時間20分会談し、北方領土問題の解決策を話し合う両国の外務次官級協議を10月8日にモスクワで再開することで合意した。ラブロフ氏は、日本側が年内を目指すプーチン大統領訪日の招請を「受け入れた」と明言、具体的時期に関し「ホスト国(日本)が決めることだ。提案があれば検討する」と前向きに対応する考えを示した。
両外相は、当面する国際会議の場を活用して、安倍晋三首相とプーチン大統領の首脳会談を行うことでも一致。ラブロフ氏は会談後の共同記者会見で、11月にトルコで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議や、フィリピンでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を例示した。
次官級協議は杉山晋輔外務審議官とモルグロフ外務次官が出席して今年2月にモスクワで行われたのが最後で、8カ月ぶりの再開となる。岸田氏は会談で、平和条約交渉の加速で合意した2013年4月の日ロ共同声明に基づき「双方に受け入れ可能な解決策をつくる作業を行っていく必要がある」とロシア側に促した。
また、岸田氏は今年7月以降にメドベージェフ首相や閣僚らが相次いで北方四島を訪問したことなどを取り上げ、「ロシアの一方的な行動や発言が繰り返されることは極めて遺憾であり、受け入れられない」と抗議した。
これに対し、ラブロフ氏は会見で、「会談で北方領土問題は議論していない。議論したのは平和条約締結問題だ」と強調。四島が第2次世界大戦の結果、ロシアの領土になったとの主張を踏まえ、「日本が歴史の現実を受け入れて初めて問題の進展が可能になる」と日本側をけん制した。 
会談では、ラブロフ氏の訪日についても今後、調整していくことを確認した。(2015/09/22-07:26)

【モスクワ時事】21日にモスクワで行われた日ロ外相会談終了後の共同記者会見では、岸田文雄外相が「中断していた平和条約交渉を事実上再開した」とアピールした。これに対し、ロシアのラブロフ外相は「北方領土は議論していない」とあえて言い張り、日本をけん制する場面があった。
日本側は「平和条約交渉はすなわち北方領土交渉だ」(外交筋)という認識で、従来と食い違うロシア側の真意を測りかねている。
ラブロフ氏は、プーチン大統領の年内訪日に当たり、領土問題で一定の成果を得ようとする日本にあらかじめくぎを刺したとみられる。10月8日に控えるモスクワの日ロ外務次官級協議でも、厳しい原則論の応酬が繰り返されそうだ。
岸田氏は、最近のメドベージェフ首相らの北方領土訪問や「(領土問題は)70年前に解決済みだ」という高官発言について、会談で「極めて遺憾であり、受け入れられない」と抗議。しかし、ラブロフ氏は「日本が戦後の歴史事実や国連憲章を明確に理解しないと平和条約問題の前進は難しい」と反論した。
北方領土については、ロシアは以前から「第2次大戦の結果、自国領になった。国連憲章の敵国条項で認められている」という立場。ラブロフ氏は、日本が北方領土をロシア領と認めない限り、交渉はできないと突き放したに等しい。
さらに「首脳会談に前提条件を付けるのは非生産的だ」と主張。領土問題などに関係なく、無条件でプーチン大統領を訪日させるよう暗に迫った。訪日を実現させ、先進7カ国(G7)の対ロシア包囲網の突破口にしたい思惑も見え隠れする。(2015/09/22-14:38)<<

岸田外相 20日訪露 他

岸田文雄外相は20日からモスクワを訪問し、21日にロシアのラブロフ外相と会談する。メドベージェフ首相や閣僚が相次いで北方領土を訪問するなど日ロ関係が悪化する中、日ロ首脳が合意したプーチン大統領の年内来日に向け、対話を維持する狙いがある。
岸田氏の訪ロは昨年春に調整していたが、ロシアのクリミア編入と日本による対ロ制裁で関係が悪化し、先送りされていた。領土をめぐりロシアが強硬姿勢を続ける中、政府内にはこの時期の訪ロに慎重論もあったが、大統領の年内来日に意欲的な首相官邸の意向が岸田氏の判断に影響した。 
21日の外相会談で岸田氏は、ロシア要人の北方領土訪問に遺憾の意を伝える一方、平和条約締結交渉の再開を呼び掛ける考え。22日には岸田氏とシュワロフ第1副首相が共同議長を務める日ロ貿易経済政府間委員会も開かれ、両国の経済問題を協議する。
エネルギー輸出への依存が強いロシアは最近の原油安で経済事情が厳しく、日本との経済対話には前向き。しかし、北方領土問題に関しては「交渉するつもりはない」(モルグロフ外務次官)といった発言が相次いでおり、プーチン氏来日に向けた環境整備がどこまで進むかは不透明な部分も残る。(2015/09/19-17:56)

岸田文雄外相は18日、原田親仁・駐ロシア大使の後任に上月(こうづき)豊久官房長(58)を起用することを決めた。近く発令する。
安倍晋三首相とプーチン大統領による北方領土問題の交渉を進めるため、省内屈指のロシア通である上月氏を起用することにした。
上月氏は昭和56年に外務省に入省し、日米安全保障条約課長、ロシア課長、ロシア公使、米ボストン総領事などを経て欧州局長に就任。平成26年7から官房長を務めている。
モスクワでの大使館勤務が長く、ロシア人脈も多い。「理論派で強気の交渉スタイル」(外務省幹部)とされる。
大使就任後は、日露首脳間で合意している年内のプーチン氏の来日実現に向けて、環境整備に取り組むことになる。
安倍政権は、北方領土の帰属問題を解決し、平和条約を締結することを掲げており、北方領土交渉は最重要任務となる。エネルギーや医療分野などでの経済協力を進め領土交渉を後押しすることが求められる。<<

鈴木貴子衆院議員の秘書 傷害容疑で逮捕 / 岸田外相 20日訪露を検討

警視庁大崎署は11日、傷害容疑で鈴木貴子衆院議員(民主)の政策秘書(41)=東京都品川区=を逮捕した。
逮捕容疑は、8日午後11時10分ごろ、同区内の路上で男性(62)を投げ倒すなどして胸などに全治3〜4カ月の重傷を負わせたとしている。赤松容疑者は「(男性に)けがを負わせた認識はない」と否認しているという。
同署によると、赤松容疑者と男性は面識がなかったが、同区内の同じ飲食店で飲酒していた際、口論になり、「話をつける」と外に出てけんかになった。
同署で詳しい経緯などを調べている。
鈴木議員は、新党大地代表の鈴木宗男・元衆院議員の長女。

岸田文雄外相は、ロシアのメドベージェフ首相による北方領土訪問を受けて先送りしていた訪ロについて、今月20日とする方向で調整に入った。政府関係者が11日明らかにした。日ロ両首脳間で合意したプーチン大統領の年内来日に向け、準備を急ぐ必要があると判断した。
「日本人なら切腹して静かに」=首相択捉訪問、抗議に不快感−ロ副首相
岸田氏の訪ロは、大統領来日の地ならしが目的で、ラブロフ外相との間で領土や経済に関する2国間協議を詰める。シュワロフ第1副首相と共同議長を務める「日ロ貿易経済政府間委員会」も開催する予定だ。 
当初、岸田氏は8月末の訪ロを調整していたが、同月22日にメドベージェフ首相が択捉島入り。日本政府は抗議し、岸田氏は訪ロを延期した。しかし、これ以上延期すれば「大統領の来日自体が難しくなる」(日本政府関係者)と判断。岸田氏は、安全保障関連法案の審議状況なども見極めた上で、最終的に訪ロ日程を決める考えだ。(2015/09/11-22:10)<<

日露首脳 国連総会時の会談調整

政府は9日、安倍晋三首相が今月末に米ニューヨークでの国連総会に出席する際、中韓両国と首脳会談を個別に行う方向で調整に入った。複数の政府関係者が明らかにした。首相は、8月に閣議決定した戦後70年談話について、自らの真意を説明するなどして、中韓両国との関係正常化に道筋を付けたい考えだ。
中国の習近平国家主席とは、昨年11月と今年4月に会談しており、実現すれば3度目となる。政府は「既に2回会談しており、ハードルは高くない」(首相官邸筋)としており、中国側と両首脳のスケジュールをすり合わせている。
首相は当初、今月3日に北京で開かれた抗日戦争勝利70周年記念式典の前後に訪中することを検討したが、中国側と折り合いが付かず断念。国際会議の場を念頭に、両国間で調整を続けていた。
一方、韓国の朴槿恵大統領とは就任以来、短時間の接触はあるが、正式な会談は実現していない。韓国側は、いわゆる従軍慰安婦問題の進展を条件としており、今回も立ち話程度にとどまる可能性がある。その場合は、10月末にも韓国で開催される見通しの日中韓首脳会談に合わせ、2国間会談を模索する。
政府は、ロシアのプーチン大統領との首脳会談の機会も探る。メドベージェフ首相らロシア政府高官が北方四島を相次ぎ訪問したことで、日ロ関係は急速に悪化。安倍首相は、大統領に直接、北方領土交渉の促進を働き掛けたい考えだ。
米国のオバマ大統領とは、個別の首脳会談は見送る方向。複数国による会議などを利用し、接触を図る。 (2015/09/09-18:35)<<

露ソコロフ運輸相 北方領土を訪問

【モスクワ時事】ロシアのソコロフ運輸相が7日、北方領土の国後島と択捉島を相次いで訪問した。日本外務省関係者が明らかにした。空港や港湾施設の視察が目的とみられる。政府要人では、8月22日にメドベージェフ首相、9月1日にトカチョフ農相がそれぞれ択捉島を訪れたばかり。
外務省は在日ロシア大使館に対し、「領土問題に関するわが国の立場と相いれず、日本国民の感情を傷つけるものであり、極めて遺憾」と電話で抗議した。菅義偉官房長官も記者会見で「国民の感情を逆なでする」と批判した。
一方、同大使館はタス通信を通じ、「日本側の申し入れを一蹴した。ロシアの閣僚は職務に基づいて『ロシア領』を自由に移動できる。諸外国のいかなる許可も必要ない」と反論した。
メドベージェフ首相は8月、北方領土を定期訪問するよう閣僚に指示した。事実上の支配を誇示し、領土問題で日本をけん制する狙いがあるとみられる。政府要人が頻繁に訪れるのは極めて異例で、日ロ関係が決定的に悪化する恐れも出てきた。 
プーチン大統領の年内訪日を控える中、日本側は対ロ戦略の再考を迫られている。モルグロフ外務次官は2日、インタファクス通信に「(領土問題を)協議するつもりはない。70年前に解決済み」と強調。ロシア外務省は「公式見解」と確認した。(2015/09/07-19:18)<<

遠のくロシア大統領来日

北方領土交渉の停滞打開に向け、安倍晋三首相が目指すプーチン・ロシア大統領の年内来日が厳しさを増してきた。メドベージェフ首相や閣僚が日本の反対を無視して北方四島を相次ぎ訪問。ロシア政府の強硬姿勢の前に、政治対話の雰囲気は消し飛んだ。ウクライナ情勢を受けた米国主導の対ロ制裁に加わりつつ、対話は継続しようとする日本の戦略は行き詰まりつつある。
「岸田文雄外相の年内訪ロまではいけるだろう。ただ、大統領来日は成果が用意できない」。日本政府関係者はこう語り、プーチン大統領の年内来日は望み薄と指摘した。
ロシアのスクボルツォワ保健相が色丹島に上陸した7月以降、日ロ両政府は批判の応酬を演じている。今月3日にはモルグロフ外務次官が北方領土問題に関し「協議するつもりはない」と発言。外務省の林肇欧州局長は4日、アファナシエフ駐日大使を呼び、「首脳間の合意と異なる発言であり、受け入れられない」と抗議した。
7月以降、北方領土をめぐる抗議は5回目。特に、8月22日にはメドベージェフ首相が択捉島に入ったことで、大統領来日の準備のため同月末で調整された外相訪ロは延期を余儀なくされた。 
領土問題でロシア政府の強硬姿勢は一貫しており、日本政府関係者も「今までと言っていることは変わっていない」と冷静だ。ただ、挑発的とも言える最近のロシアの対応が、日本政府の神経を逆なでしているのも事実。ロシア経済は欧米の経済制裁や原油安で苦境にあえいでおり、こうした現状へのいら立ちが制裁に加担する日本に向けられているのは間違いなさそうだ。
日本政府は、領土問題を動かすには首脳外交以外にないと見定めており、当面の焦点は、今月下旬のニューヨークでの国連総会に合わせて調整している日ロ首脳会談だ。ただ、大統領も対ロ制裁を続ける安倍政権に不信感を抱いているとされ、日本政府関係者は「大統領訪日を引き続き調整することを確認するだけで終わるのではないか」と多くは期待していない。(2015/09/06-14:35)<<