松山千春氏 コンサートで「プーチンはどこかに行ってほしい」と批判

「ロシアは許せない。プーチン(大統領)は、もう、どこかに行ってほしい。ウクライナは大変な状況になっているが、何としても国を守ってほしい」


歌手の松山千春(66)が6月29日、デビュー45周年を記念した全国ツアーの最終公演で発したコメントが波紋を広げている。


「この日は松山さんの地元・札幌での公演だったこともあり、親しい人が招待されていました。そのなかには鈴木宗男参院議員の姿もあった。ライブ会場という公の場で、あえて鈴木氏を目の前にこうした発言をしたことで、2人の関係に亀裂が生じるのではないかと心配する声が上がりました」(ツアー関係者)


鈴木氏と松山は高校の先輩後輩から始まり、その関係の深さは広く知られている。松山は選挙のたびに鈴木氏の応援演説にかけつけるだけでなく、新党大地の名付け親になり、党のテーマ曲を提供するなど鈴木氏の政治活動を全面的に支えてきた。


鈴木氏も〈いわゆる生涯の親友。それも、心の友と書く“心友”です〉(『サンデー毎日』2016年1月31日号)と、松山に全幅の信頼を寄せていることを明かしている。


その鈴木氏だが、ロシアのウクライナ侵攻に関するブログ投稿が「ロシア寄りすぎるのではないか」とSNS上で批判の声が上がっている。


〈ゼレンスキー大統領は『武器を供与してくれ、少ない』と訴えている。(中略)それでは戦争が長引き、犠牲者が増えるだけではないか〉
〈自前で戦えないのなら潔く関係諸国に停戦の仲立ちをお願いするのが賢明な判断と思うのだが〉(いずれも6月16日付)


この投稿には駐日ウクライナ特命全権大使が抗議する騒動になった。


その矢先に松山が投げかけたウクライナへのエール。意見が真っ向から対立した2人の関係はどうなっているのか。


鈴木氏に“心友”の意見をどう受け止めたか訊いてみると、「参院選の応援演説で全国を飛び回っていて時間がなく……」(秘書)との対応。一方、松山の事務所関係者はこう話す。


「7月2日も維新の候補者の応援演説を2人で行なっています。40年以上の関係ですから意見一つ食い違っただけで壊れるようなものではありません」

“めぐる季節の中で”育まれた友情は強い。

週刊ポスト2022年7月22日号