ジョン・ムウエテ・ムルアカ氏 死去 62歳

鈴木宗男参院議員の秘書のジョン・ムウエテ・ムルアカさんが急死していたことが1日分かった。62歳だった。


宗男氏のブログによれば、ムルアカさんは8月30日に日本から海外への便に搭乗した機内で、心停止で死亡が確認されたという。


出発前に宗男氏には「これから行ってきます。本当に有難うございました。いろいろお世話になり感謝しています」と連絡があったといい、「これが最後の会話となってしまった。何という世の無常かと、ただただ涙が流れた。(中略)日本人以上の『日本人精神、義理、人情、恩義』を忘れず、私を慕ってくれた。何ということかとただただ涙してやまない」と投稿した。


ムルアカさんはザイール(現コンゴ民主共和国)出身で、1985年に来日。ザイール政府の通訳を務め、研究者・教育者としても日本やザイールの大学で教鞭をとった。


また宗男氏の私設秘書も務め、身長2メートル9センチで、街頭演説で宗男氏が聴衆に囲まれてもすぐに居場所が分かると話題になった。


2006年にはボビー・オロゴンと暴行騒動が発生し、格闘技のリングで決戦かとも騒がれ、テレビにも国際政治学者として、出演。日本国籍を取得し、現在も自身の仕事の合間を縫って、宗男氏の手伝いをしていた。
 

宗男氏は1日のブログで「ジョン・ムウエテ・ムルアカ君の突然の死に、多くの人からお悔やみの言葉を戴いている。佐藤優さんから『鈴木先生が大変な時、ムルアカ君自身も外務省から嘘話、デタラメな情報を流され、バッシングに遭いましたが、鈴木先生を裏切らなかった同志の一人でした』と哀悼の言葉を戴いた」と投稿した。


また歌手の松山千春とも長年、親しい関係にあった。宗男氏はブログに「ジョンが大変な時、物心両面で気を使い、支えてくれたのが松山千春さんである。千春さんからも『あのジョンがどうしたんだろう』と悲しみを共有してくれた。私の事務所の仲間も3日前まで一緒に仕事をしていたので、信じられないという思いである」と寄せ、突然の訃報に涙に暮れているという。

詳しい死因や現在の状況については、まだ事務所側にも連絡が入っていないという。