2022参院選 松山千春氏の長野での応援に公選法違反の疑い

問題のシーンは、参院選公示日の6月22日。歌手の松山千春が、自ら「弟のような存在」と語る三四六氏の応援のために、冬季五輪の会場にもなった長野市の「ビッグハット」前に現れた際のことだった。千春は「長野のことを想うなら三四六!」などと熱弁をふるい、おもむろに歌いだした。


「♪果て~しない 大~空と 広~い大地の その中で いつの日か 幸せを 自分の腕で つかむよう」


時間にして約40秒。自身が作詞・作曲した代表曲「大空と大地の中で」のあまりに有名な一節だ。口ずさむ聴衆の声が重なって合唱のようになり、千春が歌い上げると万雷の拍手と喝采が響いた。


(中略)


三四六氏陣営に質問状を送ると、選挙事務所から書面で「松山千春さんが応援演説の中で歌唱したことは事実です。候補者本人や選挙事務所スタッフが歌唱して頂きたいと依頼したことは一切ございません。公選法違反に当たる可能性があることは重々承知しております。今後、有権者の皆様やマスコミの方々の不信感を招くような活動・行動については厳に慎み残り2週間の選挙活動を行っていこうと考えております」との回答があった。


ただ、三四六氏は自身のフェイスブックに「松山千春さんも応援に駆けつけてくださり、本日にぴったりの『大空と大地の中で』をワンフレーズ歌ってくださいました」と記していた。