日本政府 国後島から来た男性の扱いに苦慮

 北方領土国後島から来たというロシア人男性が根室管内標津町で保護され、26日で1週間が過ぎた。日本への亡命を求めているとされるが、事情を聴いている札幌出入国在留管理局(札幌入管)は詳細を明らかにしておらず、渡航方法も不明のままだ。北方四島を「固有の領土」とする日本政府の立場に沿えば、男性は国内を移動したに過ぎず、日本の法的立場を害さない形で男性をどう処遇するか苦慮しているとみられる。

 「こういう事態は想定していなかった」。日本外務省関係者は、取材にこう打ち明けた。

(後略)