鳩山由紀夫 クリミア訪問 続報

【モスクワ時事】ロシアが編入したウクライナ南部クリミア半島を訪問中の鳩山由紀夫元首相は11日、プーチン政権高官と会談し、「日クリミア友好協会」を創設することで合意した。会談には、協会の共同会長に就任する「クリミア共和国検事長」ナタリヤ・ポクロンスカヤ氏も同席した。タス通信が伝えた。
鳩山氏は日本政府の働き掛けを無視してクリミア訪問を強行した。ポクロンスカヤ氏は「美人検事長」として知られ、鳩山氏側の要望で、高官との会談に同席した。鳩山氏は「訪問団には面会希望者が何人かいて、私もその一人。お会いできて光栄だ」と述べた。
ポクロンスカヤ氏は、鳩山氏がロシアヘの編入を決めたクリミア住民投票は合法的だったと語ったことについて「発言は名誉なこと」と謝意を示した。
ポクロンスカヤ氏はクリミア編入に関わったとして、昨年8月に日本政府から資産凍結などの制裁を受けている。12日に協会設立の調印式を行う。日本側共同会長は未定。 (2015/03/12-06:50)

【モスクワ時事】タス通信によると、ロシアが一方的に編入したウクライナ南部クリミア半島を訪問中の鳩山由紀夫元首相は12日、旅券(パスポート)を返納させるべきだとの意見が日本で出ていることに関連し、没収されればクリミアに移住する可能性もあると語った。
鳩山氏は日本政府の制止を無視し、クリミアを訪問した。「クリミア移住」は11日に会談したロシアのベラベンツェフ・クリミア連邦管区大統領全権代表が提案。鳩山氏は「(旅券返納の)恐れがある場合、招待を受けることを否定しない。ベラベンツェフ氏に感謝したい」と述べた。
ベラベンツェフ氏は会談で、日本で批判にさらされている鳩山氏に対し、「困難な事態に陥ればすぐにでも招待する。友人といるのはうれしい」と呼び掛けた。 (2015/03/12-23:09)

「宇宙人らしい人間が本物の宇宙人になった。少なくとも日本人ではなくなった」−。自民党鳩山邦夫総務相は12日のBSフジの番組で、政府の制止を押し切ってウクライナ南部クリミア半島を訪問した鳩山由紀夫元首相を酷評した。由紀夫氏は邦夫氏の実兄。
邦夫氏は由紀夫氏の心境について「頑張って政権を取ったが、史上最低の政権と言われた。政治家を諦めたが、燃え尽きていない」と分析。その上で、「元首相という肩書は無期限だから、何かやってみたいという気持ちだろう」との見方を示した。 (2015/03/12-21:02)<<