択捉島の新空港 稼働開始

北方領土択捉島のロシア人住民によると、紗那(ロシア名クリーリスク)近郊に建設が進められていた新空港に17日午前、同島を事実上管轄するロシア極東サハリン州当局者らを乗せた特別機が到着、空港の稼働が始まった。
住民によると、月内にも要人を招いた開業式典が行われる計画で、ロシアの支配強化につながるため、日本政府の反発が予想される。
ロシアの航空当局によると、新空港は2300メートルの滑走路を持ち、中型ジェット機の離着陸が可能になる。
択捉島では濃霧が多発する太平洋沿岸に近く欠航が頻発する現在の空港に代わり、2007年からロシア政府の「クリール諸島社会経済発展計画」によるオホーツク海沿岸に近い新空港の建設が進められていた。今月9日、ロシアの航空当局は新空港に開業の許可を与えたと発表した。(共同)<<