露軍極東大規模演習 北方領土に空挺部隊派遣

ロシア国防省は12日、東部軍管区(司令部ハバロフスク)で11日から行っている大規模演習で、空挺部隊をクリール諸島(千島列島)の主要な島に派遣すると発表した。派遣先は国後・択捉両島とみられ、北方領土内での演習実施には日本側の反発も予想される。
ロシア通信によると、12日夜から派遣するが、規模は伝えられていない。即応態勢の強化を図るロシア軍には、島嶼(とうしょ)部など遠隔地への動員態勢を向上させる狙いがあるとみられ、プーチン大統領は11日、演習の抜き打ち査察実施を命じた。
発表によると、ブリャート共和国と沿海地方のウスリースクに駐留する空挺部隊が派遣対象。北方領土のほか、チュコト自治管区のアナディリやサハリンの演習場にも移動させる。移動は最長で4千キロ以上になるという。(共同)<<