日露2プラス2開催

日本とロシアが2日行った外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)の要旨は次の通り。
【日本の防衛政策】
岸田文雄外相 日本周辺の安全保障環境はかつてなく厳しい。積極的平和主義の下、日本版NSC(国家安全保障会議)、集団的自衛権の行使容認の検討について議論している。日本の平和国家としての根幹は不変だ。
ラブロフ外相 説明に感謝、理解する。
【日ロ防衛協力】
岸田氏 日本は日米同盟基軸は変わらないが、日ロが安保協力を深めていくことは東アジア地域の平和と安定に資する。
ラブロフ氏 来年モスクワに日本側の皆さまを、協議を行うために招待する。
日ロ 2プラス2の定例化とサイバー、テロ、海賊対策での協力拡大などで一致。
ミサイル防衛(MD)】
ショイグ国防相 米国のMD能力向上がロシアの核抑止力に影響を与えるとなると、戦略的均衡を壊し、軍拡競争を招く。欧州へのMD展開は、ロシアの戦略核抑止力にとって潜在的脅威になっている。日本のMDはロシアの核抑止への脅威にはなっていない。
小野寺五典防衛相 日本のMDは純粋に防御的な手段だ。
日ロ MD問題の協議を継続することで一致。
【中国・北朝鮮
岸田氏 日中は最も重要な2国間関係の一つであり、個別の問題が全体に影響を及ぼさないよう、大局的観点から関係を進めていく。王毅中国外相とはいつでも会う用意がある。アジア太平洋地域の喫緊の課題は力による威嚇、力の行使に訴えることなく、国際法の原則に従って紛争を平和的に解決するメカニズムを探求することだ。
岸田氏 北朝鮮は対話路線をとっているように見えるが、核放棄に向けた具体的行動が必要だ。
【シリア情勢】
ラブロフ氏 (シリア内戦終結に向けた)ジュネーブ国際会議への日本の参加を支持する。(2013/11/02-18:40)<<