田中真紀子 復帰意欲満々 他

衆院選で落選した田中真紀子文部科学相は25日の記者会見で「政界がどう変わるか予測が付かない。アンテナを高くして、タイミングがあったときは逃さないようにしたい」と述べ、国政復帰に向け政治活動を続ける考えを示した。安倍新政権の発足で閣僚の座も降りるが、返り咲きに意欲満々だ。
約3カ月の任期を振り返り、秋田公立美術大(秋田市)など3大学の認可をめぐる混乱については「ずっと大学の設置認可の問題には疑問を持っていた。確信犯。人格攻撃は承知の上だった」と強調。大学の秋入学移行に関しては「世界と同じ仕組みをつくるのは日本のためにいい。新しい与党が中心になって国会で議論をしてほしい」と未練をにじませた。
今後の活動については「本の執筆を集中的にしたい」とも述べた。

民主党代表選が25日、都内のホテルで行われ、海江田万里経済産業相(63)が馬淵澄夫政調会長代理(52)を破り、新代表に選出された。海江田氏は直ちに党執行部人事に着手し、代表代行に大畠章宏国土交通相(65)、幹事長に細野豪志政調会長(41)を充てることを決めた。代表への待望論もあった細野氏の起用は、来年夏の参院選に向け、海江田氏と並ぶ「党の顔」とする狙いがある。
 代表選は、党大会に代わる両院議員総会で党所属国会議員145人(衆院57人、参院88人)による無記名投票で行われ、海江田氏は90票、馬淵氏は54票、無効1票だった。任期は、辞任する野田佳彦代表(首相)の残り期間の2015年9月末までとなる。
 海江田氏は衆院小選挙区で敗れた比例代表復活組で、比例選出議員の代表就任は初めて。
 海江田氏は投票前の演説で、自民党安倍晋三総裁が唱える経済政策に触れ、「アベノミクスに潜む危険性を予算委員会や代表質問、党首討論で指摘していかなければいけない」と強調。就任記者会見では、日銀に金融緩和を迫る安倍氏の姿勢について「中央銀行の信認、円の信認に関わってくるので避けなくてはならない」と批判した。 
 一方、海江田氏は25日夜のNHK番組で、来夏の参院選に関し「日本維新の会みんなの党であるとか、共闘が組めるところは組んでいきたい」と述べ、両党との選挙協力を検討する考えを明らかにした。
 細野氏は幹事長就任を受諾後、党本部で記者団に、党綱領の策定と地方組織の基盤強化に取り組む意向を強調。また、自身を補佐する幹事長代行にベテラン議員を充てる方針を示した。
海江田万里氏略歴
 海江田 万里氏(かいえだ・ばんり)慶大法卒。党政調会長経済産業相、党税制調査会副会長。衆院比例代表東京ブロック、当選6回。63歳
細野豪志氏略歴
 細野 豪志氏(ほその・ごうし)京大法卒。首相補佐官環境相原発事故担当相、党政調会長衆院静岡5区、当選5回。41歳
大畠章宏氏略歴
 大畠 章宏氏(おおはた・あきひろ)武蔵工大院修了。茨城県議、経済産業相国土交通相衆院茨城5区、当選8回。65歳(2012/12/25-22:37)

記録として。