社民党 福島党首の交代検討 / 森元首相ロシア派遣 来年2月で調整

社民党福島瑞穂党首の交代を検討していることが21日、分かった。同党は、16日の衆院選議席を選挙前の5から2に減らし敗北、国会議員は衆参計6人となった。来年夏の参院選の結果によっては政党要件に必要な5人を割り込む可能性があり、党内から福島氏では戦えないとの声が高まっていた。
20日の党常任幹事会では、照屋寛徳国対委員長が「参院選に向けて戦うには党首を交代すべきだ」と福島氏の辞任を要求。又市征治副党首は「責任論の問題は承る。県連の意向も踏まえたい」と応じ、地方組織の意見も聴取した上で党首交代を協議する考えを示した。福島氏も同席していたが、無言を通したという。
社民党は今年1月の党首選でも福島党首の交代要求が出ていた。しかし、福島氏は拒否し、無投票5選を果たした。

自民党安倍晋三総裁が、プーチン大統領と親交の深い森喜朗元首相を来年2月にロシアに派遣する方向で調整していることが22日、分かった。北方領土問題の解決に意欲を示す安倍氏は自身の訪ロも視野に入れており、その環境整備を進めるのが狙いだ。関係者が明らかにした。
森氏はプーチン氏との会談を前提に日程調整を進める。首相特使とする可能性もある。
安倍氏は首相当時に主要国首脳会議(G8サミット)などでプーチン氏と会談している。出身派閥のかつての領袖である森氏の仲立ちによって、首脳間の信頼関係を深めることで領土問題解決の糸口をつかみ、日ロ関係を進展させたい考えだ。

政権が変わっても訪露の任はそのまま。