清水宏保 ブログが公選法抵触の虞 / 新党大地 首相指名選挙で阿部総裁に投票

落選後でもブログに支援者へのお礼を掲載したら法律違反?!
清水氏のブログへの書き込みは、投開票日翌日の17日付。「重い1票で支えて頂いた皆さま方、スタッフの皆さま方、本当にご期待に添えず、申し訳ありません。ありがとうございました」などと記した。選挙期間中は更新していなかった。
清水氏は新党大地から北海道1区に初めて立候補。初当選を目指したが自民党新人に敗れた。
公選法第178条には、選挙期日後においても当選、落選に関し選挙人にあいさつする目的で戸別訪問をしたり、また自筆の手紙などを除き当選、落選に関する祝辞、見舞いなどの文書や図画を頒布、掲示したりする行為を禁じている。
北海道選挙管理委員会は「当選、落選に関し選挙人にあいさつするのを目的として、ブログに文章を掲載したのであれば、公選法に触れる恐れがある」としている。
新党大地の札幌事務所は取材に「削除して訂正する。グレーなことはやるべきでない」とした。清水氏は25日、指摘を受け、お礼文を削除した。大地関係者によると、来年夏の参院選でも清水氏の擁立を検討しているという。
総務省によると「選挙期日後、お礼の文書や図画を大量に頒布するのは、資力のある人しかできないので、それを防ぐのと、あいさつに便乗して事後買収を防ぐのが法の趣旨」という。だが、同法は1950年の施行で、当時はネットもブログも存在しなかった。
26日召集の特別国会で首相に選出される自民党安倍晋三総裁(58)は21日、インターネットを利用した選挙活動について「次の選挙までに解禁すべきだ」との意欲を表明。来年夏の参院選以降は、ブログなどによる選挙運動が解禁されるとみられている。
岩井奉信日大教授(政治学)は「公選法が時代に合っていない。選挙後のお礼は結果に影響を与えるものでなく、ネットでの選挙運動とともに法改正を検討すべきだ」と指摘した。
(紙面から)

26日の衆参両院での首相指名選挙で、野党の新党改革新党大地などが自民党の安倍総裁に投票した。
衆院では、新党大地石川知裕氏、参院では同党の平山誠横峯良郎両氏のほか、新党改革の舛添代表、荒井広幸幹事長、無所属の米長晴信氏が1回目の投票から安倍氏に投票した。石川、横峯、米長の3氏は民主党に所属したことがある。参院では、与党の自民、公明両党は計102人で、議長、欠員6人を除いた過半数118人に及ばないため、与党内には新党改革などとの連携に期待する声がある。
舛添氏は同日の記者会見で「10年来主張してきたインフレターゲットなどの政策を取り入れてくれた」と、安倍氏への投票理由を語った。新党大地などにも協力を求めたとみられる。
(2012年12月26日19時45分 読売新聞)<<