野田首相 鳩山由紀夫イラン訪問は「問題なし」 / 自公 鳩山氏招致要求で一致 / 前原政調会長 29日からロシア訪問

野田佳彦首相は11日の党首討論で、イランを訪問した民主党鳩山由紀夫元首相に対する批判が与野党で強まっていることに関し、「政府の基本姿勢を踏まえて対応したと思う」と語った。イラン国営テレビで、鳩山氏が国際原子力機関IAEA)を批判したと報道されたが、帰国後に在日イラン大使館が鳩山氏に陳謝したことなどを踏まえ、問題ないとの認識を示した発言だ。
これに対し、自民党谷垣禎一総裁は「日本外交の信頼性を傷つけた」と鳩山氏を非難した。 (2012/04/11-18:03)

自民、公明両党の幹事長・国対委員長は11日午前、都内のホテルで会談し、イランを訪問した民主党鳩山由紀夫元首相が国際原子力機関IAEA)を批判したと同国側に報じられたことを受け、衆院予算委員会への鳩山氏の参考人招致民主党に要求していくことで一致した。北朝鮮の「衛星」と称する弾道ミサイルが発射されれば、同委での集中審議を求めることも確認した。
会談では「鳩山氏は米軍普天間飛行場移設問題でも内外を混乱させた失敗がある」「党の外交担当最高顧問に任命する野田佳彦首相の考えがおかしい」との批判が相次いだ。(2012/04/11-10:54)

民主党前原誠司政調会長は11日、今月29日から5月4日までロシアを訪問する方向で調整に入った。ラブロフ外相と会談し、北方領土問題をめぐり意見交換する意向だ。
前原氏は、来月7日に大統領に就任するプーチン首相が領土問題決着に意欲を示していることに着目。新政権発足直前の機会を捉え、領土交渉の停滞を打開する糸口を探りたい考え。長距離弾道ミサイル発射を計画している北朝鮮情勢や、ロシアからの液化天然ガス(LNG)輸入などエネルギー協力についても意見を交わすとみられる。
また、ナルイシキン下院議長ら政府以外の要人とも会い、領土交渉進展に向け環境整備を図る。 (2012/04/11-16:11)<<