自民党 鳩山由紀夫イラン訪問を徹底追求へ / イラン特任大使陳謝 他

玄葉光一郎外相は10日午前の記者会見で、イラン訪問から帰国した鳩山由紀夫元首相と9日夜に電話で話し、「元首相ということで外(国)から見られるので、そのことによく思いを致してほしい」と、言動に慎重を期すよう求めたことを明らかにした。
藤村修官房長官は会見で、鳩山氏が国際原子力機関IAEA)を批判したとイランで報じられたことに関し「(鳩山氏が)捏造(ねつぞう)記事だと言うなら、ご本人が抗議して解消すべきだ」と述べた。
これに対し、鳩山氏は同日開いた民主党鳩山グループの会合で「『要らん』ことをやってきたなと言われている」と発言し、失笑を買った。 (2012/04/10-12:35)

自民党石原伸晃幹事長は10日午前の役員会で、民主党鳩山由紀夫元首相が「国際原子力機関IAEA)は公平ではない」と述べたとイラン大統領府が発表したことは国益を損ねているとして、鳩山氏を党外交顧問に任命した野田佳彦首相の責任などを国会審議で徹底追及するよう指示した。
石原氏は役員会後の記者会見でも「懸念した通りイラン側に利用されている。外交顧問に任命した首相の責任は非常に重い」と批判。政府の反対を振り切ってイランを訪問した鳩山氏に関しては「在日米軍普天間飛行場の迷走でどれだけ沖縄県民の心を踏みにじったか。日本にとって“イラン”外交だ」と皮肉った。

民主党鳩山由紀夫元首相は10日、イランのヘシュマティファル臨時代理大使と衆院議員会館で会談し、アハマディネジャド大統領との8日の会談で国際原子力機関IAEA)を批判したと大統領府側に発表されたことについて「批判した事実はない。遺憾だ」と重ねて抗議した。これに対し、臨時代理大使は「おわびする」と陳謝した。
鳩山氏は会談内容を記したホームページの訂正も要求。臨時代理大使は該当部分は削除したと答えた。鳩山氏の事務所が明らかにした。 (2012/04/10-19:19)

イラン大統領府がウェブサイトで、鳩山由紀夫元首相が国際原子力機関IAEA)の対応を「二重基準」と批判したと伝えた問題で、在日イラン大使館が10日、鳩山氏に謝罪した。英語版とペルシャ語版のウェブサイトから発言も削除した。
鳩山氏はアフマディネジャド大統領との会談で「二重基準」発言をしたとされ、鳩山氏は9日の記者会見で「捏造(ねつぞう)だ」と反論。イラン側に訂正を要求していた。大統領府の担当者は朝日新聞の取材に「発言は事実だが、日本との間で緊張を引き起こしたため」と発言削除の理由を説明した。
一方、10日の自民党外交部会で外務省側は「(鳩山氏の発言は)違う文脈で使われたのかもしれない」と説明した。大統領との会談には駐イラン大使も同席していたが、今回の訪問は「あくまで議員個人の活動」として、外務省の記録にもとづく鳩山氏の発言内容は明らかにしなかった。(北川学テヘラン、高橋福子)

イランのサレヒ外相は、このほど同国を訪問した鳩山由紀夫元首相に対し、イラン政府に核兵器開発の意図はないと断言し、自身を「信頼して」ほしいと訴えたと伝えられている。

ちょっと良い話。