鈴木宗男 収監 東京拘置所入り

午前9時半ごろ、東京都内の自宅を出た鈴木代表。関係者ら十数人と約30分後に明治神宮に到着し、そのまま参拝。境内では、居合わせた参拝客の記念撮影にも応じる余裕も見せた。
「国の安泰と世界の平和を念じた」。服役期間は約1年5カ月となる見通し。「家族は明るく振る舞ってくれた。私の立場を痛いほど理解してくれているとつくづく感じ、ありがたいと思った」と話した。

あっせん収賄罪などに問われ実刑が確定、6日、収監手続きに入った鈴木宗男氏は午後1時頃、紺色のスーツに緑色のネクタイ姿で、数十人の支援者に囲まれながら徒歩で東京・霞が関の検察合同庁舎正面玄関に到着した。
集まった約80人の報道陣に「真実が明らかにならなかったのは悔しく思う。賄賂はもらっていないし、やましいことはしていない」と自説を展開し、「日本は法治国家なので、国民の一人として決められたルールに従い、正々堂々と収監に臨む。私は生涯政治家で、これからも権力と戦う」と話した。
前日に娘や息子夫婦らと話したといい、「家族は『心配しないでいい』と言ってくれた。本当にありがたい」と涙を浮かべた。同郷の歌手松山千春さんから、「足寄のみんなも信じている」などとする応援メッセージも受け取ったという。鈴木氏は集まった支援者と笑顔で握手を交わした後、庁舎に入った。

支持者も集った検察庁前での記者会見の模様。

トレードマークの緑のネクタイに「前国会議員バッジ」を胸にした鈴木氏は、「(公判で)真実が明らかにならなかったことは悔しく残念だが、法治国家なので決められたルールに従う」と強調。収監直前に、盟友の松山千春(54)から「自分は死ぬまで鈴木宗男だ。何かあったら先頭に立つから心配するな」などと激励を受けたことも明らかにした。

松山千春からの一言。

鈴木宗男衆院議員の収監に対し6日、地元・北海道の支援者らは「とにかく悔しい」「早く帰ってきてほしい」などと話し、支持を続けると強調した。
鈴木氏の中学時代の担任だった無職矢田宏さん(74)=帯広市=は「正直な男で、昔から裏も表もはっきりしていた。人をだます男じゃない」とした上で「気が強いから大丈夫だと思うが、出てきても5年は選挙に出られない。落ち込むのではないか」と気遣った。
北方領土問題にこれほど貢献した人はいない。影響は大きい」と残念がるのは、新党大地根室支部長の遠藤輝宣根室市議(56)。「われわれも頑張るが、早く帰ってきて存在感を示してほしい」と、刑期終了を待ち望む。
釧根連合後援会の小船井修一会長(61)は「早ければ1年ちょっとで出てくる。逮捕時と違って先が見える。前向きに過ごしてくれればあっという間だ。今後も、できる範囲で活躍してほしい」と話した。

支持者の声。

鈴木宗男新党大地代表が受託収賄などの罪で実刑(懲役2年)が確定し、6日、収監されたことについて「有力な国会議員だった鈴木さんが収監されたのはショッキングなことだし、残念なことと思っている」と述べた。

立場上そう言わないといけない人の弁。