田中康夫 球団誘致にラブコール

田中知事はこの日午前、視察先の北海道旭川市から、民放テレビの報道番組に生中継で登場。三木谷社長も出演した同番組で、球界再編問題について論じたあと、出番が終わる間際にひと言、言い放った。「長野で待ってます」―。
出演後、スポーツ報知の取材に田中知事は「必要とされれば、喜んで(フランチャイズ本拠地の)準備をする」と明言。「長野は日本の真ん中。富山、新潟など日本海側も近いし、どこからも野球を見に来られる」とアピールした。田中知事は「戦前、戦中、戦後の70年間、日本を支えた人々に勇気を与えてくれた」と、ストで揺れ動くプロ野球界に対する熱い思いも打ち明けた。
同じ一橋大出身で、かねてから交流がある楽天三木谷社長については「彼や、いろんな方が立ち上がっている。その手助けが出来れば」と“長野で待つ”姿勢を示した。
長野県にはプロスポーツの本拠地がないが、新球団が来た場合のスタジアムについては「オリンピックスタジアム(南長野運動場)がある」と発言。「五輪ができたんだから、周囲にトレーニング設備もそろっている」と自信を見せた。1998年の長野冬季五輪で開閉会式が行われたスタジアムを改装して野球場として使うため「長野市長に頭を下げる」覚悟もできているという。
さらに「プロ野球に客が来なくなったのも、ダイナミックなプレーが減ったから。天然芝を管理する施設も考えないと」と、新スタジアムに天然芝を敷く考えも明かした。
最後に、プレーで疲れた選手や、応援で張り切った観客をいやす温泉施設などが「長野にはたくさんあるんです」とPR。受け入れについて本気で考えているようだ。

知事らしい仕事っぷり。