鈴木宗男も使っていた老舗料亭閉店

昭和56年には、元玄関番の男性が、夜の料亭での政治家や官僚財界人を実名で描いた暴露本『夜に蠢(うごめ)く政治家たち』を出版。国会の場でも「料亭大乃」の名が出るなど話題を呼び、客足が遠のいたこともあった。
それでも、ひいきにする政治家は多く、平成元年には店を地上7階地下1階ビルに新築するまでに復権。7年10月に先代の富美子さんが亡くなった際は、故・原文兵衛元参院議長が葬儀委員長をつとめた。
現在は、長女の彰子さんが2代目女将を務める。近年も「料亭大好き」などと週刊誌に揶揄された森喜朗前首相や受託収賄などの罪で公判中の鈴木宗男被告ら「大物政治家」が、よく顔を見せていたという。<<