それにしても、「突然の辞職劇」の決行日をなぜ、国会閉会中の「9日」としたのかで、さまざまな観測が流れる。
「ピンハネ疑惑での逮捕逃れですよ。週刊誌で東京地検の捜査が急進展していると書かれ、パニック状態だったようだ。辞職することで恭順の意を示し、情状面に訴えたとみるのがスジ論ではないか」(司法関係者)
突然の辞任劇に、永田町では国税庁など関係機関に資料提出を求めたとの情報が流れている。
「辞職する代わりに逮捕を見送る−という検察側との司法取引があったのではないか」(自民党議員秘書)。こんな仰天情報も流れる。
「我が国最強の捜査機関」特捜部が、詐欺罪の刑事告発を受けているのは事実である。
「でも特捜部は今、鈴木宗男容疑者の捜査に全力を挙げ、真紀子氏の件まで手が回らないのが実情。9月には特捜部長らの交代もあり、捜査は煮詰まっていないようなのに…」(司法関係者)
要するに、真紀子サイドが司直の動きを「早い」とみて、読み違えたというのだ。
いずれにせよ、警視庁が真紀子氏と同じ疑惑の構図にある辻元清美前衆院議員(42)の捜査を先行させている。
「こちらは捜査が煮詰まっていると聞く。議員を辞職してケジメを付けているし、他の国会議員も大なり小なり、公設秘書給与をネコババ、ピンハネしている。辻元氏立件なら真紀子氏も同じ」(別の司法関係者)
真紀子氏の捜査は遅れているのは確かなようで、逮捕するか在宅起訴するかはともかく、捜査の行方は辻元氏の行方が大きなカギを握る。
鈴木宗男と辻元清美で手一杯で田中真紀子まで手が回らない状態。
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