加藤紘一氏 死去 77歳

官房長官自民党幹事長などを歴任した加藤紘一衆院議員が9日、都内の病院で死去した。77歳、山形県出身。近く都内で近親者のみの密葬を行う。

東大卒業後、外務省に入省し、1972年の衆院選で旧山形2区から初当選。大平派(宏池会、現岸田派)に所属し、若手時代から「宏池会のプリンス」とされた。90年代には小泉純一郎元首相、山崎拓元党副総裁と「YKK」と呼ばれる盟友関係を築いた。98年に宏池会会長を継承。有力な首相候補と目されたが、99年の自民党総裁選で小渕恵三氏に敗れた。

2000年に森喜朗内閣への不信任決議案に同調して倒閣を狙う「加藤の乱」を起こし失敗。02年に元事務所代表の脱税事件の責任を取り自民党を離党。その後、議員辞職に追い込まれた。03年に国政に復帰し、復党したが、12年の衆院選で落選し政界を引退した。