択捉島で愛国青年フォーラム開幕 首相も参加予定 / 鳩山由紀夫 韓国訪問

【モスクワ時事】北方領土択捉島で「全ロシア青年教育フォーラム」(ロシア政府主催)が開幕する。学生や教育者、愛国青年活動家らの2グループの計200人が参加。ウクライナ危機や戦勝70年で愛国心が高まる中、若い世代を巻き込み、北方四島の「ロシア化」を図る狙いがある。プーチン大統領は12日、フォーラムは「ロシア極東の利益」につながると参加者に祝電を送った。
サハリン(樺太)からの往復を含めた日程は12〜24日で、第1陣は13日に択捉島に入る。報道によると、3度目の北方領土訪問の意向を表明したメドベージェフ首相がフォーラムに参加する予定。
首相の訪問計画に、日本政府は懸念を示し、事前に外交ルートを通じて中止するよう申し入れた。強行されれば、ウクライナ危機で停滞する日ロ関係に影を落とすのは必至。調整中の岸田文雄外相の訪ロや、プーチン大統領の年内訪日に影響する可能性もある。 
ロシア政府は7月に「クリール諸島社会・経済発展計画」の次期計画(2016〜25年)を閣議決定し、支配を強化する構え。北方領土を含む極東への移住を希望するロシア国民に、土地を1人当たり1ヘクタールずつ無償分与する制度も年内に始める。
フォーラム参加者の第1陣は13〜18日、第2陣は18〜23日に択捉島に滞在。それぞれ「国家の前哨」「発展の最前線」をテーマに掲げ、ロシアの「国境」に焦点を当てる。参加資格は21〜30歳で「領土保全」を担う次世代が対象。
同様のフォーラムは今年、ロシアが編入したウクライナ南部クリミア半島バルト海に面した飛び地カリーニングラード州などを含めた各地で開催されたが、択捉島は今回が初めて。(2015/08/12-20:05)

【ソウル共同】鳩山由紀夫元首相は12日、朝鮮半島の植民地支配時代に独立運動家を収監したソウルの西大門刑務所跡地を訪問した。献花した場でひざまずいて手を合わせ、頭を下げた。
鳩山氏は内外の記者団に「(植民地統治をした日本が)拷問というひどい仕打ちを与えてしまい、命を奪うことまで平気でやったことに、心からのおわび、追慕の思いをささげたい」と述べた。
また安倍晋三首相が発表する戦後70年談話について「植民地統治や侵略、それらへの反省と謝罪が当然含まれなければならない」と述べた。<<