安部首相 「プーチン氏と対話続けていく」

安倍晋三首相は19日午後、山口県下関市で講演し、ウクライナ危機を念頭に「ロシアには責任ある国家として、国際社会のさまざまな問題に建設的に関与してもらわなければならない」と指摘した。その上で「私はプーチン大統領との対話を続けていく。一日も早い平和条約締結に向けて粘り強く交渉を続けていく」と述べ、北方領土交渉の進展に向けた対ロ外交を進めていく考えを強調した。
首相はマレーシア航空機の墜落について「犠牲となられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご家族の皆さまに心からお悔やみを申し上げたい」と表明。原因究明に向けて「日本も国際社会とともに、できる限りの協力を行っていく」と語った。
首相は対中外交に関し「戦略的互恵関係をさらに発展させる用意が私にはある」と関係改善への意欲を示した。「11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の際に首脳会談を行いたい」と述べ、改めて習近平国家主席との会談が実現するよう中国側に呼び掛けた。
北朝鮮との関係については「今後とも行動対行動の原則を貫き、全ての拉致被害者の帰国という具体的な成果につながるよう全力を尽くす」と述べ、拉致問題解決への決意を示した。 (2014/07/19-18:46)<<