参院選 新党大地 政党要件回復には+80万票 / 鈴木宗男代表 新宿で演説

北海道の地域密着を掲げてきた新党大地が、参院選の選挙区と比例代表で計11人もの候補を擁立し、結党以来初となる全国規模の選挙戦に挑んでいる。全国の有効投票総数の2%以上の票を獲得して、政党要件を回復するのが狙い。鈴木宗男代表と同姓同名の候補を擁立するなど「批判承知」(鈴木代表)の必死の戦略も打ち出す。
「2%取れば、比例で最低1議席は取れる。政党要件を満たすことで鈴木代表が党首としてテレビの討論番組にも出られる」。3日夜、札幌市内のホテルで開かれた大地の総決起大会。自身が比例代表候補でもある松木謙公・代表代行兼幹事長は強調した。
大地は昨年の衆院選の結果、「所属国会議員5人以上」の政党要件を失った。鈴木代表の高い知名度が頼みの大地にとって、テレビ出演の機会など他の政党と同列に扱われない政治団体となったマイナスは大きい。
そこで、もう一つの政党要件である「全国の有効投票総数の2%以上の得票」を目標に設定。道選挙区のほか、大阪選挙区にも元大阪府寝屋川市議を擁立。比例代表香川県や千葉県に拠点を置く候補など9人を擁立し、四国・中国・九州、関東などと地域分けして選挙戦を展開する。
公民権停止中の鈴木代表も候補応援を伴わない一般の政治活動に限定した全国遊説を開始。盟友で歌手の松山千春さんが東京や名古屋、大阪など大都市圏で応援演説を行うほか、長女の鈴木貴子衆院議員が「ムネオの娘」と書かれたたすきを掛けて候補に同行するなどアピールに懸命だ。
同姓同名候補擁立について、鈴木代表は「活動実績や志が大地と合致した。有権者を混同させるためではない」とするが、賛否両論の反響があるという。
前回の2010年参院選比例代表の有効投票総数は約5845万票で2%得票は約117万票。昨年の衆院選比例代表道ブロックで大地が獲得したのは約35万票で、単純計算で道外で80万票以上の上積みが必要となる。

地域政党新党大地」の鈴木宗男代表は10日午後、東京都内で街頭演説を行った。鈴木氏は公民権停止中のため選挙運動が認められていない。鈴木氏が参院選候補と並んで演説したわけではないことから、同党は、一般的な政治活動で選挙運動には当たらないとしている。
鈴木氏は、JR有楽町駅前での大地の比例代表候補の演説に先立ち、街宣車の上で約30分にわたってマイクを握り、原発問題など党の政策を中心に訴えた。「大地は参院選に11人候補者を立てている」とも語った。演説を終えた鈴木氏が車の下に降りた後、候補者が上がって演説した。
公民権停止で選挙権を持たない人について、公職選挙法137条は選挙運動を禁止。ただ、選挙運動と政治活動の区別は難しい。今回の鈴木氏の行動が公選法に抵触するかどうかについて、総務省選挙課は「司法の判断だ」としている。 (2013/07/10-19:20)

数日前の報道では選挙期間中の"政策"演説は問題無い旨の解答を総務省から得ているとのことでしたが。
参考までに昨年末の衆院選前にニコニコ生放送でも生中継された際党首討論会で公示前に候補者名を読み上げて公選法129条(事前運動の禁止)違反の声が上がりましたがお咎め無しで終わっています。また2005年の衆院選の際も当時未成年だった娘の鈴木貴子氏(現衆議院議員)の応援演説が同じく公選法137条の2(未成年の選挙活動の禁止)違反として週刊誌等で取り上げられましたが、このときも結局は不問に付されています。

なのでこの辺の駆け引きに関しては鈴木宗男陣営に一日の長有りという事なのでは無いでしょうか。