ロシア・スペコフ報道官 プーチン大統領の北方領土訪問を否定 / 菅直人 吉田昌郎・元福一所長の訃報にコメント

【モスクワ時事】ロシアのペスコフ大統領報道官は8日、プーチン大統領が来週、サハリン(樺太)を訪問することを明らかにした上で、15日に北方領土に立ち寄る可能性があるとの一部報道を否定した。国営タス通信が伝えた。 (2013/07/09-01:33)

【モスクワ=駒木明義】ロシアのペスコフ大統領報道官は8日、プーチン大統領が来週サハリンを訪問する計画を明らかにする一方で、その機会に北方領土を訪問する予定はないと述べた。イタル・タス通信が伝えた。
北方領土色丹島の穴澗(あなま)村のセディフ村長が7日、ビザなし交流で訪れた日本の訪問団に対して「15日にプーチン大統領が南クリル(北方領土)に来る」と発言していたが、ペスコフ氏はこれを否定した。大統領のサハリン訪問の目的については「地域の複合的な発展についての問題を検討するため」と説明した。

東京電力福島第一原子力発電所事故当時に同原発所長を務めていた吉田昌郎さんが9日、亡くなった。
事故発生当時、首相だった民主党菅直人氏は9日、取材に対し、「残念の極み。吉田さんは現場の責任者として、強力なリーダーシップを発揮し、事故がさらに拡大するのを押しとどめるのに大変な役割を果たした」と語った。
「大学の後輩でもあり、ある意味、戦友とも言える人だった。病気が回復したら、一度ゆっくり話をしたいと思っていたが、それができないのは残念だ」とも述べた。
東電の広瀬直己社長は、「再び福島の復興に尽くしたいとの強い気持ちを聞いていたが、無念でならない」との談話を発表した。
(2013年7月9日23時11分 読売新聞)<<