総選挙開票 新党大地 選挙区全滅 政党要件満たせず / 辻元清美&田中真紀子 選挙区敗北 他

野田佳彦首相(民主党代表)は16日深夜、都内のホテルで記者会見し、衆院選での同党の大敗を受け、「厳しい敗北に至った最大の責任は私にある」として、党代表を辞任する意向を表明した。同党は速やかに後継選びに着手する。党内では、細野豪志政調会長岡田克也副総理、前原誠司国家戦略担当相を推す声が上がっている。
会見で首相は「国民の審判は厳粛に重く受け止める」と強調。「できるだけ早く両院議員総会を開いて新代表を選び、国民に期待される政党となる体制を一日も早くつくってほしい」と述べ、次期代表は、新首相を選出する特別国会召集前に決めるべきだとの考えを示した。
一方、細野氏は同日のニッポン放送の番組で、代表選への対応に関し「いろいろな仕事から逃げる気はないが、皆で相談する」と述べるにとどめた。 (2012/12/17-00:13)

与党大惨敗、自民圧勝となりました。

新党大地は、衆院選で反消費増税や反環太平洋連携協定(TPP)交渉参加を訴えたが、小選挙区議席は獲得できなかった。公民権停止で選挙活動ができなかった鈴木宗男代表は、札幌市内の選対事務所で記者団に「私が表に出ていれば…」と無念の表情を見せた。
議席は改選前の3から比例代表の1のみに減る見通し。政治資金規正法上の政党要件である所属国会議員5人以上を満たさなくなるが、鈴木代表は1議席確保については「大地の火が続くのはありがたい」と強調した。 (2012/12/16-23:41)

テレビ東京が選挙特番で娘の貴子候補にインタビューしている最中に当人の落選速報を流すという荒業を見せていました。

大阪10区で、日本維新の会松浪健太氏が、5選を目指す民主党辻元清美氏らを退け、4回目の当選を決めた。
辻元氏は比例選での復活当選を目指す。
松浪氏は今年9月に自民党を離党し、維新の会へ。「道州制」の実現を掲げ、橋下代表代行の応援も受けて無党派層を取り込んだほか、自民党の支持層も切り崩した。
社民党から民主党へ移った辻元氏は、政権への逆風が吹くなか、「人物本位の投票を」と訴えた。大物議員とともに街頭演説を繰り広げたが、小選挙区では支持を広げられなかった。
(2012年12月16日23時46分 読売新聞)

比例の結果待ち。

新潟5区で、自民党前職の長島忠美氏に敗北確実となった民主党田中真紀子文科相は支持者らを前に、「私の努力不足。民主党政権運営は国民の要望を吸い上げられなかった」と頭を下げた。比例代表での復活についても「政党が乱立していると厳しい」と苦戦は免れないとの見方を示し、「原点から政治とは何か、生活者は何を政治に希望しているかを考える時間もほしい」と神妙な表情で話した。

比例も望み薄。

東京18区は、10回連続当選を果たしてきた民主前職の菅直人氏(66)が、自民元職の土屋正忠氏(70)に敗れた。比例復活に望みを託し、陣営は17日未明まで開票を見守った。
3年前は政権交代の主役の一人だった菅氏だが、厳しい選挙戦を強いられた。16日夜から東京都府中市の事務所に集まった支援者は開票直後から硬い表情を崩さず、テレビの速報で小選挙区での落選が伝えられると落胆の表情を浮かべた。
菅氏は首相在任中に福島第1原発事故が発生。事故対応が後手に回ったとして批判を浴びた。今回の衆院選は、党の顔として応援に飛び回った前回から一転、地元に張り付く「どぶ板選挙」を余儀なくされた。街頭で「原発ゼロ」と書かれたビールケースに立ち、脱原発を繰り返し訴えたが、実らなかった。【安高晋、川崎桂吾】

比例復活待ち。

兵庫8区で敗れた新党日本田中康夫代表は、兵庫県尼崎市の選挙事務所で「私に期待して1票を投じてくれた人に感謝申し上げたい」と厳しい表情で話した。
敗北が報じられると、支持者約20人からは小さなため息が漏れた。午後10時半ごろ姿を見せた田中代表は「市選管は開票状況を明らかにしていない」と敗北に触れず、党の議席がゼロになったことへのコメントもなかった。
前回衆院選では民主の推薦を受け、公明党元幹事長の冬柴鉄三氏に勝利。今回は中小企業が多い選挙区事情を意識し、環太平洋連携協定(TPP)と消費税増税への反対姿勢を鮮明にした。
1回の演説で30分以上話し続ける独特のスタイルで「強きを助け、弱きをくじく政治にしてはならない」と訴えた。知名度は抜群だったが、組織戦を展開した公明党新人に及ばなかった。
[ 2012年12月16日 23:32 ]

警察庁は15日、衆院選に絡み公職選挙法違反の疑いがある約110件について全国の警察本部が捜査を始める予定と発表した。16日の投票終了後から約280人を取り調べる。前回(09年)より約80件少なく、半分以上が買収容疑という。
14日までの警告数は2645件(前回比467件減)。うち30件は、ネットを使って特定の候補者や政党への投票などを呼びかけた文書頒布容疑で、前回の8件から大幅に増えた。
同日までの逮捕者は9人(同11人減)で、いずれもポスターをはがすなどの自由妨害容疑だった。

念のため。