鈴木宗男 松山千春の東京での出馬も示唆 他

新党大地・真民主鈴木宗男代表が4日、都内で会見し、次期衆院選で擁立を検討している歌手・松山千春へ向けあらためて熱烈ラブコールを送った。
「とにかく出てもらう。出て頂きたい。そのお願いを続けて参ります。解散が決まった段階で、決断して頂ければいい」と盟友への“公開出馬要請”。2日にも札幌市内で3時間、話し合いの場を設けたといい、「共通認識を持ちながらやってますが、松山さんの立場を考えると、公にはできない」と詳細は明かさなかった。
松山の選挙区について鈴木氏はこれまで、北海道9区を有力視する発言をしてきた。同区は民主・鳩山由紀夫元首相の地元で、自民からもリレハンメル五輪男子スピードスケートの銅メダリスト・堀井学氏が出馬表明している激戦区だ。
この日の鈴木氏は「北海道といわず、東京でもどこでも、あの人の感性を持ってすれば勝負できると思ってます」と東京での立候補も示唆した。

自由報道協会主催の記者会見だったので、ニコニコ動画で中継されていました。

9月8、9日に開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議に向け、北方領土問題の行方に注目が集まっている。1945年、旧ソ連時代から実効支配し続けているロシアに対し、日本はどのように外交交渉をしていけばいいのだろうか。
現在の負の連鎖が始まったのは、今年7月のロシア・メドベージェフ首相の国後島訪問に対し、野田政権の弱腰な対応がきっかけであるとの見方が一般的だ。
北方領土問題の解決に向けて長年にわたり活動を続けてきた、「新党大地」代表の鈴木宗男氏は「もし私が総理大臣ならば、私自身が先に国後島まで行き、堂々とメドベージェフ首相を出迎えましたよ。“わが国固有の領土、国後島にようこそ!”とね。ビザなし交流の制度もありますから、もちろん可能です」と憤る。
「今回、メドベージェフ首相が訪問した目的は、ロシアが国後島につけた予算の執行状況を確認するためでした。つまり、すでにロシアにとっては内政の問題に移行してしまっているのです」
問題の発端は、2010年に当時大統領だったメドベージェフが初めて国後島を訪問したときにさかのぼるという。
「その直後に横浜で行なわれたAPECで、菅直人総理(当時)はメドベージェフに対しニコニコと接しておきながら、約3ヵ月後になって“許しがたい暴挙だ”と非難した。まさに負け犬の遠吠えですよ。今週末、ロシアのウラジオストクでAPECが開催されます。そこで首脳会談をし、堂々と北方領土問題について話し合わなければなりません!」(鈴木氏)
外務省官僚である、S氏の証言も興味深い。
「今年の3月1日、大統領選を直前に控えたロシアのプーチン氏が領土問題の交渉に関して“私が大統領になった日から『ハジメ』です”との発言をしました。大統領選に勝利したのは3月4日でした。そして、6月中旬にメキシコで行なわれたG20で野田総理プーチン大統領は会談したのですが、野田さんは“これから領土問題が始まることを確認しましょう”と発言した。これには省内で失笑が起こりましたね」
それはどういう意味なのか?
「ロシア側は北方領土を実効支配している立場です。熱心に交渉すべきは日本側。なのにプーチンのほうから、3月4日から交渉のチャンネルをオープンにしますよとのメッセージが発信された。つまり、6月のG20までに、日本は具体的な要求を固めておくべきでした。そうすればロシア側も、経済的な共同開発など具体的な条件交渉へと進展できた」(S氏)
だが実際には、3ヵ月も時間があったのにもかかわらず、日本からはなんの提案もしなかったのである。
「これでロシアは、日本は真剣ではないなと判断したはずです。その証拠に、メドベージェフ首相が国後島を再訪問しようとした際、プーチン大統領は止めませんでした」(S氏)
では、APECの日露首脳会談で、日本はどうすべきなのか?
「今回の会談はかなり重要です。日本が北方領土問題に本腰であるとの印象をロシアに与えられれば、まだ間に合うと思います。ですが野田総理は、G20のときは消費税増税法案のことで頭がいっぱいだった。今回は解散政局の中で民主党の代表選を控えている。期待は薄いですね」(S氏)
北方領土問題の進展は、どうやら今回も厳しそうだ。
(取材・文/菅沼 慶)

新党大地・真民主鈴木宗男代表(前衆院議員)から長時間、話を聞く機会があった。
政局関連では、次期衆院選で、鈴木氏は、小沢一郎代表が率いる「国民の生活が第一」との選挙協力を明言したが、同党とは統一会派を組むことはないと断言した。
政局話もさることながら、鈴木氏の話で興味深かったのは、やはりロシアに関することだった。鈴木氏は8月17日、官邸で約1時間、野田佳彦首相と会談している。
同氏と野田首相との“緊密な”関係は2月7日に遡(さかのぼ)る。「北方領土の日」のその日、東京・千駄ヶ谷日本青年館北方領土返還要求国民集会が開催された。
歴代首相は必ず同集会に出席、あいさつする。野田首相も出席した。ところが、野田首相は歴代首相と違って、集会が終わるまで退席しなかった。
鈴木氏はその事実を自らのあいさつの中で言及した。すると野田氏は同氏のもとに駆け寄り「今後、日露問題についていろいろと教えてください」と、声を掛けたのが、そもそもの始まりだったというのだ。
その翌日午後に官邸に招かれて以来、2人は月に1回のペースで会っている。
さて、肝心なのは先月の野田・鈴木会談である。鈴木氏は、7月24日にロシア・ハバロフスクで会ったヴィクトル・イシャエフ極東連邦管区大統領全権代表との会談内容を伝えたのだ。
プーチン大統領が極東・東シベリア開発に傾注していることは周知の通り。そして、新設の極東発展相を兼務するイシャエフ氏はプーチン氏の最側近の1人である。
9月8日からウラジオストクアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開催される。そのウラジオストクを中心とする極東・東シベリアのインフラ整備−港湾施設、鉄道、道路−だけでなく、化学コンビナートや石油・天然ガスのパイプライン建設への日本の経済協力を求めたという。
と同時に、現在、暗礁に乗り上げている北方4島返還問題についても、日本が本格的な経済協力に関与するならば、01年3月のイルクーツク声明(森喜朗首相・プーチン大統領会談)レベルに戻すことができ、さらなる一歩へ進めることが可能と述べたというのだ。
野田首相はAPEC後、森元首相を首相特使としてモスクワに派遣、環境整備を目指す。さらにその後、自らが訪露し、プーチン大統領との会談で領土問題解決にメドをつけるというのだ。果たして、領土問題は動くのか。(ジャーナリスト・歳川隆雄)

APEC前という事もあって、領土問題に関する記事で名前が踊っています。

鳩山由紀夫と苫東を考える東胆振フォーラム」(同実行委主催)が3日、苫小牧市内のホテルで開かれた。産業集積地を目指す苫東の将来について、再生可能エネルギーを中心とした拠点の役割を担う必要性が意見として出された。
500人(主催者発表)が参加。パネリストは鳩山由紀夫元首相、岩倉博文市長、苫東の渡辺陽一会長、苫東でメガソーラー(大規模太陽光発電所)建設計画を進めるソフトバンクの嶋聡社長室室長。
鳩山氏は、今後早い時期に原発に頼らないエネルギー政策を確立する必要性があるとし、「苫東へ再生可能エネルギーの拠点をつくり、ここから日本中にエネルギーを提供できるシステムづくりが求められている」と話した。岩倉市長は「エネルギーは重要な課題。苫東の果たすべき役割がますます高まってくる」、渡辺会長は「苫東が経済再生地の先駆けとなるよう努力する」と述べた。
嶋氏は、第1期で出力11万キロワットを計画する苫東のメガソーラーについて、「地元の理解を得られるなら日本一のものを造りたい」など拡大の意向を示した。苫東の企業誘致の在り方では、再生可能エネルギーを念頭に「選択と集中が重要」と提案した。首都圏に集中しているデータセンターも、苫東を含めた道内への設置を検討していることも明らかにした。<<