北方領土住民 島名のロシア化に反対

ロシアの新興政党「公正のために」が北方領土の島々の名称について、国後島を「コサック島」とするなどロシア語風への改称を提案していることに関連し、地元島民は2日、一様に反対の立場を表明した。インタファクス通信が伝えた。
国後島のクリール日本センターのノボハトニー所長は「人々はクナシル(国後)で生まれ育ってきた。現在の島の名称が愛国者であることの妨げとはならない」と話し、島民は改称に断固反対するだろうと主張した。
択捉島を管轄するクリール地区のアベニャン地区長も、島名の改称提案は島民にとって侮辱的で「島民は一様に反対だ」と強調。国後島にあるロシア国立自然保護区「クリリスキー」のボイコ代表も「歴史を破壊する必要はない」と反対の立場を示した。(共同)<<