メドヴェージェフ首相 日本の反応に「どうでもいいこと」 / 日露首脳会談は「再活性化」で合意していなかった / ロシア 国後島に養殖場建設へ 他

ロシアのメドベージェフ首相は5日、自らの北方領土国後島訪問に、日本政府が「極めて遺憾だ」などと反応したことについて「どうでもいいことだ」とコメントした。インタファクス通信の質問に答えた。
メドベージェフ氏は3日、国後島を訪問。地元住民との対話で「領土は一寸たりとも渡さない」と述べた。(ユジノサハリンスク共同)

藤村修官房長官は5日午前の記者会見で、6月の野田佳彦首相とロシアのプーチン大統領の首脳会談で議題になった北方領土交渉について「会談で、交渉の『再活性化』という言葉自体は使われていなかった」と明らかにした。日露首脳会談後、首相は記者団に「議論を再活性化していこうと一致した」と述べ、同行した長浜博行官房副長官も「再活性化というのは日本側からの発言だ」と説明していた。
藤村氏は会見で「首脳会談とその後の日露のやり取りで実質的な交渉を新たに進めるという合意は確認された。そのこと全体を説明する際に再活性化という言葉を用いた」と軌道修正した。また「(当時の説明が)実態と食い違っているということは全くなく、言葉を使った、使わないに本質的な意味はない」と述べた。
日露首脳会談は6月にメキシコで開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議の際に行われた。【小山由宇】

【モスクワ共同】ロシア漁業庁のクライニー長官は5日の記者会見で、北方領土国後島択捉島に1億6千万ドル(約128億円)を投じ、最大で八つの水産養殖施設を建設する計画を発表した。インタファクス通信などが伝えた。
長官は「6〜7カ所を択捉島に、1カ所を国後島に」造ると説明。こうした事業は地政学的にも、雇用機会創出など社会的にも重要だと述べ、北方領土の一層の“ロシア化”が必要だとの考えを示した。養殖する魚種など詳細は不明。
長官はメドベージェフ首相と共に、北方領土を事実上管轄するサハリン州など極東を訪問した。

ロシアのメドベージェフ首相が3日訪問した北方領土国後島。メドベージェフ氏にとっては大統領時代の一昨年11月以来2度目の訪問だったが、わずか1年8カ月の間に同島のインフラ整備は飛躍的に進んだ。露政府が実効支配を強めようと着実に開発を進めている形で、中にはメドベージェフ氏にちなんだ名前を冠した教会も。首相訪問の直前の6月29日、ビザなし日本側第3陣で訪れた同島は年を追うごとに活気づいていた。【本間浩昭】
古釜布中心部の行政府に近い高台では、ロシア正教会の建て替えが進んでいた。大統領として最初に訪問した際、急きょ視察日程に盛り込まれた。99年に建設された木造の聖堂で、腐食による老朽化が進んでいた。島民によると、大統領自らがサハリン州のホロシャビン知事に「建て替えろ」と命じ、昨年10月に着工したという。
ビザなし日本側第3陣が訪れた際、同島のワシーリ・ソロムコ議長は「『大統領の教会』と名付けた」と胸を張った。すでに外観が現れていた教会はコンクリート製で、旧ソ連のNIS諸国と北朝鮮の労働者が働いていた。島民は「彼らは朝8時から日没までよく働く」と話していた。
(後略)

毎度おなじみビザ無し訪問の同行取材。

民主党輿石東幹事長は5日の記者会見で、消費増税法案に反対して党員資格停止6カ月の処分となった鳩山由紀夫元首相について、処分中に衆院選があっても「公認にならないことはありえない」と明言した。資格停止処分2カ月の造反議員の処分も不徹底で、早くもなし崩しだ。
5日の行政改革調査会の総会では、階猛氏が事務局長を外れることになったが、中野寛成会長が「2カ月間、謹慎をしなければいけないようだが、私から国対委員長政調会長と相談して会長補佐としてカバーをしていただく」と宣言。階氏は深々と頭を下げ、拍手を浴びた。
党の処分指針では、処分が確定した段階で会議への出席、発言、議決権行使ができなくなるが、執行部が必要と判断すれば、傍聴を認めるという。<<