松山千春役に百恵長男 他

俳優・三浦友和(60)と元歌手で女優の山口百恵さん(52)夫妻の長男・三浦祐太朗(27)が3日、都内・ニッポン放送で舞台『旅立ち〜足寄より〜』(演出:稲垣雅之)の松山千春役最終オーディションで見事松山役を勝ち取った。

(中略)

審査は、自己紹介、意気込み、松山のデビュー楽曲『旅立ち』の弾き語り、セリフの一部の演技審査で行われることに。5番目に登場した三浦は、「元々『Peaky SALT』というバンドでデビューしていていま休止中で、勉強のために受けました。僕がもし選ばれたらどれだけ松山千春さんに近づけるか頑張りたいと思っています」と、意気込みを。ほかのファイナリストらが、力強い歌声だったり、独自解釈のアレンジをする中、三浦は、松山の得意とする演奏法であるツーフィンガーで臨み、その郷愁的なメロディーに乗せた情緒的で澄んだ声が場内に響き渡った。

セリフは3種類用意されたなかで、「俺どんなに忙しくても、この北海道から離れたくないんです。ここが俺の原点なんです」というセリフで気持ちを込めることに。これが初めての演技という三浦に、審査員から「俳優は初めてになりますが大丈夫ですか?」と、問われ、「大丈夫にします!」と、力強く応じた。

結果発表で、選ばれた瞬間、無念さをにじませるほか出演者らを後ろに、胸をなでおろすと、口をギュッと結び涙をこらえるようだった三浦。審査員から「松山千春に近づきたいというのは本人がいるのでできませんが、俺が松山千春をやるならこうしようかというのをできる人でした。歌を自分のものにもしていたし、セリフも堂々としていました。正直期待できると思っています」と、選出理由を明かした。

終了後に囲み会見が開かれ、三浦は、「率直に本当に嬉しいです。緊張が尋常じゃなかったです。朝食は、クッキー一枚でした。きのうは眠れませんでした」と、笑みを見せる。応募きっかけは、マネジャーからの勧めだったそうで、「どうしてもやりたいということで、飛び込みでやらせて頂きました」と、勢いがあったそうだ。

2次審査ではピックを使って演奏したが、今回はツーフィンガーだったことには、「大東さんも映画で2フィンガーを弾いていたので負けてられないなと思いました」と、ライバル心を燃やしたためだったことを明かす三浦。俳優という道も開けた形だが、あくまで音楽がメインだそうで、「(『Peaky SALT』の)復活もあるかもしれません。僕も経験を積ませてもらえればなと。自分のライブ活動も行いながら、松山さんのことを知ることとか、最大限にやりたいと思います」と、これからの展望を。

さらに、両親にはこの出演は秘密だったという三浦は、、「会見の模様をみてビックリすると思います。単純におめでとうといってくれると思います。弟(三浦貴大)にも報告してないです」という。このあとの報告は電話でするそうで、「実は受けてましたということを言いたいと思います」と、いたずらっ子のような笑みを見せ、「来られるようなら(両親にも)見に来てほしいです」と、呼びかけていた。
まだ、松山本人には会ったことがないそうで、「本人を前にしたら言いたいことは緊張して何も言えないと思います」と、及び腰だが、「自信はここまできてないとは言えないです。本人のことは知る必要があると思いますが、歌もそうですけど、解釈してできれば」と、舞台へ向け胸のうちを明かしていた。
また、惜しくも落選した者の中から『特別賞』として、ギターをこのオーディションのために練習し歌唱中、アカペラも披露した井上英樹さん(23)と、スカジャンで登場し底抜けに明るいキャラを見せ「松山さんに負けないくらい生意気かな」と語っていた氣仙亮介さん(24)が舞台に出演することも発表された。
(後略)

政府は2日、北方領土にについて「ロシアに法的根拠のない形で占拠されている」とする答弁書閣議決定した。政府は平成22年の8月10日の答弁書で「不法に占拠」としたが、表現を変更した。
これを受け、ロシア国営ラジオ「ロシアの声」(旧モスクワ放送)は2日、「日本政府は不法占拠という用語を放棄した。表現はより控えめなバージョンに変えられた」と報じた。
答弁書今津寛衆院議員(自民)の質問主意書に答えた。不法占拠との表現を使わない理由を「どのような表現を使うかについては相手国との関係全般を考慮した結果」と説明。「政府の法的評価は一貫している」と強調した。
北方領土をめぐっては21年10月、前原誠司沖縄・北方対策相(当時)が「終戦のどさくさに紛れて不法占拠した。そのことは言い続けなくてはいけない」と発言し、ロシア側が激しく反発。前原氏は22年9月に外相に就任すると「不法占拠」の表現を封印したが、11月にメドベージェフ大統領は国後島を訪問した。

ロシア大統領への復帰が有力視されるプーチン首相が北方領土問題の最終解決を目指す意向を示したことについて、日本政府は基本的に歓迎している。
ただ、プーチン氏は大統領時代、歯舞、色丹2島返還での決着を主張した経緯があるだけに、「過剰な期待はもつべきではない」との指摘も出ている。
プーチン氏は1日、一部外国メディアと会見し、領土問題について「互いに受け入れ可能な妥協点を探りたい」と語った。これに対し、藤村官房長官は2日の記者会見で「領土問題解決の重要性を指摘し、その解決に意欲を示したものと期待している」と評価した。
しかし、プーチン氏は会見で、平和条約の締結後に歯舞、色丹の2島を引き渡すと記した1956年の「日ソ共同宣言」に言及した。大統領時代の主張と変化は見られず、日露外交筋は「2島返還で最終決着を図るという思惑が読み取れる」と指摘した。<<