玄葉外相 14日に北方領土視察 / 田中直紀 防衛相就任へ

外務省は13日、玄葉光一郎外相が14日に北海道根室市を訪問すると発表した。海上保安庁の巡視船に乗って洋上から国後島などを視察するほか、北方領土の元島民や返還運動関係者と意見交換する。(2012/01/13-14:58)

いつもの洋上視察。

野田佳彦首相(54)は13日、改造内閣の顔触れを決め、藤村修官房長官(62)が閣僚名簿を発表した。副総理で入閣の岡田克也民主党前幹事長(58)に社会保障と税の一体改革担当相を兼務させ、消費税増税シフトを鮮明にした。一川保夫防衛相、拉致問題と消費者行政担当相を兼ねる山岡賢次国家公安委員長はともに問責決議を受けたことから交代させ、後任に田中直紀参院外交防衛委員長(71)、松原仁国土交通副大臣(55)をそれぞれ起用。小川敏夫参院幹事長(63)が法相で初入閣となった。
藤村氏や玄葉光一郎外相(47)ら12閣僚は留任で、退任は蓮舫行政刷新担当相を含め5人。

野田佳彦首相は13日、内閣改造を断行。岡田克也・前民主党幹事長を副総理兼一体改革担当相、田中真紀子元外相の夫で小沢一郎元代表に近い田中直紀参院議員を防衛相に充てる人事が目玉だ。岡田氏に関しては消費税増税に向けた態勢強化、田中氏の起用は党内融和への配慮と同時に、小沢氏と真紀子氏を分断する狙いがありそうだ。

(中略)

防衛相として初入閣となる田中氏は参院新潟選挙区選出の当選3回。衆院議員を3期務めた経験があり、2009年8月に真紀子氏とともに民主党入りした。議員生活は23年を超え、小沢グループでは数少ないベテラン。外務政務次官参院外交防衛委員長、農水副大臣などを歴任しており、防衛に関しては、一川氏ほどの“門外漢”ではない。

民主党ベテラン秘書は「極めて巧妙な人事だ。小沢氏の党員資格停止処分を主導した岡田氏を重用すれば小沢系が反増税を強めるのは確実だが、田中氏の起用で小沢系に配慮する形を整えた。一方で、なにかと口うるさい真紀子氏と小沢氏を分断する意図もありそうだ。真紀子氏はいまも田中氏を『パパ』と呼ぶなど仲むつまじいだけに、初入閣には相当喜んでいるはずだ」と話す。<<