鈴木宗男×佐藤優 週プレ連載最終回

鈴木氏がなぜ喜連川社会復帰促進センター(刑務所)の前でマスコミの取材に応じなかったのか。その理由は髪の毛にあると筆者は見ている。仮釈放の候補者は刑務所当局に「蓄髪(ちくはつ)願い」を出す。そうすると五分刈りでなく、長髪が認められる。長髪といっても、専門の理容師ではなく刑務所用語で「ガリ屋」と呼ばれる受刑囚が、はさみや剃刀を用いずにバリカンだけで調髪をする。どうしても髪の毛がばさばさで落ち武者のような雰囲気になる。この写真や映像はロシア人も見る可能性がある。「かつて北方領土交渉で日本国家を代表した政治家がこんなになってしまったか」という印象を持たれることを鈴木氏は避けた。「虎は死んでも皮を残す」という精神だ。

だそうです。