鈴木宗男 なでしこ持ち上げ菅首相をこき下ろす / 辻元清美首相補佐官 支援物資横流し疑惑を完全否定

ただ残念だったのは菅首相です。実行力、決断力がなく、ただ権力の座にしがみつきたいだけで、腹の中には「なでしこジャパンにあやかりたい」という気持ちもあったのではないか。優勝後、官邸でなでしこジャパン祝意を述べたまでは良かったが、何を勘違いしたのか、「私もあきらめない」と言い出した。
なんと恥ずかしさを知らない発言か。あそこで逆に「なでしこジャパンの頑張りを見て、私の至らなさ、努力不足、能力のなさを痛感した。世界一の皆さんにお会いして踏ん切りがついた。私は今日総理を辞めます」とでも言えば、多くの人が「菅首相にもいくばくかの心、人間性があった。良い決断だ」と評価されたことだろう。政治家にとって言葉は時に命である。その言葉に責任を持てなかった菅首相は不幸であった。8月10日に初めて辞任を明らかにしたが、あまりに遅すぎたというしかない。

辻元清美首相補佐官(災害ボランティア担当)は2011年8月23日、自由報道協会主催の記者会見で、東日本大震災の支援活動を巡るピースボートの"支援物資横流し疑惑"について、「一切そういうことはない。憤っている」と全面的に否定した。この件について、辻元補佐官が公の場で発言したのは今回が初めて。
「支援物資横流し疑惑」とは、かつて辻元氏が設立したNGO(非政府組織)のピースボートが「被災地への物資を横流ししている」「物資を意図的に停滞させているのではないか」などと噂された問題で、被災地への救援物資の受付や輸送がピークだった3月、4月にかけてネット上で盛んに取りざたされた。
辻元補佐官は「こうしたいくつかの種類のデマが"拡散希望"として流されたことは知っている」と述べ、「デマを流す人がいるというのは非常に残念だし、悲しい」と怒りをかみ殺した。
一方で、当時の辻元首相補佐官が事実を示す会見を開催するなど、自らの情報発信に対して積極的ではなかった理由を「時間がなかった」と説明。「本当のことじゃないことは後追いはなく、自然淘汰されていく」と語り、「真実でない情報は相手にされなくなる」と持論を述べた。<<