外務省幹部 ロシアに反論 他

外務省幹部は24日、米ワシントンで21日に行われた日米安全保障協議委員会(2プラス2)で「北方領土は日本の領土」との立場を支持した米国にロシア外務省が不快感を表明する談話を出したことについて、「北方領土がロシアの領土であるかのような立場でコメントしたのはおかしなことだ。建設的ではない」と批判した。
2プラス2で合意した共通戦略目標には「北方領土問題の解決を通じた日露関係の完全な正常化を実現」と盛り込まれた。クリントン国務長官も協議で北方領土について「日本の立場を一貫して支持している」と表明した。
インタファクス通信によると、ロシア外務省は23日に「ロシアの南クリール諸島(北方領土)に対する主権について、あれこれと疑いを抱くことは不適当だ」との談話を出した。

外務省は23日、北方四島住民支援事業の一環として、国後島択捉島の患者計4人を24日から7月20日まで道内に受け入れると発表した。
国後島の関節症の女性(67)と気管支ぜんそく男児(6)、択捉島の下半身まひの男性(30)は市立根室病院に、国後島の婦人科疾患の女性(47)は町立中標津病院に入院する。北方四島で治療困難な患者を受け入れる事業は1998年度に始まった。本年度はすでに色丹島の患者4人を受け入れている。<<