ロシア 北方領土問題に言及した2プラス2共同声明に反発

ロシア外務省は23日、日米両政府が外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)でまとめた共同発表に「北方領土問題の解決を通じた日ロ関係の完全な正常化を実現する」と盛り込んだことについて、「南クリル諸島北方領土)へのロシアの主権を疑問視するのは不適当だ」とする声明を発表した。日ロ間の問題への外部からの干渉だ、として不快感を示している。
声明では、北方領土は第2次世界大戦の結果として法的にロシア領になったと主張。北方領土に関しては反ヒトラーで結束した連合国の合意に照らして「米国からはもっと敬意のある態度を期待できるはずだ」とも述べている。
5月に明らかになった内部告発サイト「ウィキリークス」の米外交公電(2009年)では、「ロシア指導部は北方領土について、第2次大戦ヒトラーを支持した結果として日本が払った代償で、対独戦でロシアが失った数百万の命の補償の一部だと考えている」との記述がある。(モスクワ=副島英樹)

肝心の共同声明なのですが、国内新聞各社の記事は普天間基地問題と中国への対応がメインとなっていたため、北方領土問題に関する記述に触れているものは全く見つかりませんでした。