ロシア副首相 北方領土へ240億円の追加支出を要求 他

【モスクワ時事】15日に北方領土の択捉、国後両島を訪問したロシアのイワノフ副首相は17日、北方領土のインフラ整備に84億ルーブル(約240億円)の追加支出が必要と報告、実効支配を強化する姿勢を示した。インタファクス通信が伝えた。
 同副首相によると、追加支出が必要なのは択捉島の空港、港湾整備など。「クリール(千島)諸島社会・経済発展計画」(2007〜15年)には連邦政府予算から150億ルーブルが投資されることが盛り込まれている。
 同副首相はまた、国後島の空港の改修工事がほぼ完了し、今年中に利用が再開されるとの見通しを明らかにした。 
時事通信社

北方四島とのビザなし交流で使う予定だった民間チャーター船が斜里町に差し押さえられた問題で、斜里町は17日、ビザなし交流に限って船の運航を所有会社に許可した。これで、今月下旬以降の交流は計画通り行われる見通しとなった。
この船は根室市の会社が所有する「ロサ・ルゴサ」(480トン)。過去6年、ビザなし交流に使われ、今年度も16日まで行われた第1陣の訪問から使用されるはずだった。だが、斜里町によると、この会社のグループ会社の町税滞納額が延滞金を含め約3億2千万円にのぼったため、船を差し押さえた。
このため第1陣では使えず、ほかに民間の代替船も見当たらなかったため、渡航人数を減らして道の漁業取締船で実施された。
その後、町は船の所有会社と協議を進め、「滞納町税の返済計画に有益な要件が整った。差し押さえ物件だが、ビザなし交流実施期間に限り、使用する許可を出した」(幹部)という。
今回の許可を受けて、北方領土復帰期成同盟北方四島交流推進北海道委員会(札幌)、北方領土問題対策協会(東京)など実施団体は同船とチャーター契約を結ぶ方針だ。

菅直人首相は18日、首相官邸で歌手の石川さゆりさんと懇談し、「被災地で困っている人の力になってほしい」と激励した。石川さんは東日本大震災発生後、公演会場に募金箱を設置したり、ボランティアへの参加を広く呼びかけたりしてきた。首相からはこうした活動に対する感謝の言葉があったという。
政府関係者によると、石川さんは辻元清美首相補佐官(災害ボランティア活動担当)とボランティアについて打ち合わせをするため官邸を訪問。同席した福山哲郎官房副長官が「(首相にも)お会いになったらいい」と促し、約5分間の懇談が実現した。
首相側近によると、首相のカラオケの数少ない持ち歌が石川さんの「津軽海峡・冬景色」だとされる。<<