松山千春 日本赤十字社に1000万円寄付 / 鈴木宗男 週プレ連載第7回

歌手松山千春(55)が28日、東日本大震災の被災者支援の義援金として、1000万円を日本赤十字社に寄付した。この日、札幌市内の同社北海道支部を訪問。「みんなが喪失感を持っていると思うが、自分をもう1度奮い立たせてほしい。それぞれの力を集結させて日本を復活させていこう」とエールを送った。日本政府に対しては「初動が遅すぎる。選挙中は日本のためにと言っていた政治家たちの顔がまったく見えてこない」と“松山節”で苦言を呈した。今後はチャリティーコンサートなども計画していく予定だ。
[2011年3月28日20時3分]

前原さんが辞任したのは、「お世話になった、今はもう72歳になるおばあちゃんをメディアスクラムにあわせたくない」という気持ちが強かったからと思う。一見、冷たいエリートのように見えるが、前原さんには他人の気持ちを理解する感受性がある。筆者には菅首相と前原さんの人間性はかなり異なるように思える。菅さんの政治家としての資質について2月24日に娑婆に着いた手紙の中で鈴木氏はこう書いている。
〈米国の格付会社S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)が日本の格付けを下げたことに関し、1月27日、菅首相は記者団に「そういうことに疎い」と発言し、物議をかもした。「まだそういう情報は入っていない。聞いていない」と自然体で答えればなんでもない話である。30年国会議員をしているとは思えないやりとりだ。
咄嗟の質問、突発的なやりとりの時こそ政治家の真価「地頭」がわかる。いわゆる政治センス、政治カンである。どうも今の政治家は、勉強ができる偏差値の高い人はいるが、「頭が良い」と思える政治家は少なく感じる。勉強したというならコンピューターの方がましだろう。政治家は人様の「心」をつかみ、そして自分の名前を書いてもらい国会に出てこれるのである。どんな思いで自分に一票投じてくれたか、その厳粛な事実をわきまえない、認識のない政治家が増えていると心配するものである。コンピューターといえども人の心は読めない。今、言葉が軽く、言葉に責任を持たない、いや持てない政治家が多すぎる〉

2011/04/04日号より。震災前の書簡のためまだ前原前外相辞任の話題です。