辻元清美 「総理と呼ばれる立場目指す」 / 山崎拓 夕刊フジに「抱き合い心中」と言われる

社民党を離党し、9月下旬に衆議院の会派「民主党・無所属クラブ」に入った辻元清美衆院議員(大阪10区)は3日、大阪市内で政治資金パーティーを開いた。民主会派合流後、初のパーティーで、支持者らに「立場は少し変わったが、それを精いっぱい活用しながら歩みたい。総理、総理と呼ぶ立場から、総理、総理と呼ばれる立場を目指したい」と話した。

自民党山崎派会長の山崎拓元副総裁(73)が、「党執行部が派閥解消を唱えれば、派閥のない自民党に変わる先頭に立つ」とブチあげた。ただ、山崎派は資金難から早期に解散する方向だけに、自らだけが目立たないよう「抱き合い心中」を模索した格好だ。
山崎氏は2日夜に大阪市内で開かれた会合で、「(派閥解消を)山崎派にだけ呼び掛けられても困る。党全体に呼び掛けてほしい」と重ねて注文をつけた。山崎派は昨年の衆院選前は37人いたが、山崎氏も落選し、今や15人まで減少。資金繰りにも苦労し、国会近くに構えていた派閥事務所は3月に閉鎖した。
山崎派は山崎氏自身が創設したオーナー派閥。「山崎氏を首相にする芽が完全に消えた以上、解散は必定」(派幹部)という声が多く、派の解散は既定路線となっている。すでに、他派閥にも参加可能な親睦組織に衣替えする案や、同派の石原伸晃幹事長(53)を囲むグループにする案も浮上している。
それだけに自民党関係者の1人は「山崎氏は一時、福岡市長選への出馬を模索するなど、まだ政治的に死にきれていない。金欠での派閥解散などプライドが許さず、ああいうワケの分からない理屈をブチあげたのだろう」と話している。<<