鳩山幸首相夫人 外交デビュー

鳩山由紀夫首相(62)の初訪米に同行している妻・幸さん(66)が22日(日本時間23日)、「ファーストレディー」として始動した。日本人学校では友愛を説き、精神障害の患者を対象にした「音楽療法センター」では、楽器の演奏や、即興で英語で歌うなど、宝塚歌劇団出身の本領を発揮。これまでのファーストレディーとは一味違ったアクティブな振る舞いは、各所で大歓迎を受けた。
夫のネクタイと同じ、ゴールドに輝くジャケットとグレーのスカートで、幸さんは現地時間午前10時から始動した。最初に訪れたのはコネティカット州グリニッチの日本人学校。普通クラスの視察の後、自ら希望して知的障害がある児童のクラスも訪問した。ビーズの工作を見守り「できた〜、ハイタッチ」と、子供と笑顔でハイタッチを繰り返した。
生徒ら百数十人が斉唱した校歌には「友愛の花」の歌詞が。壇上でともに口ずさんだ幸さんは「うれしいことも悲しいことも、ともに分かち合おうじゃないか。そういうのが友愛の精神です」と、夫が掲げる政治スピリットを解説。一人一人と握手すると、子どもたちは大喜び。帰り際には「バイバーイ、また来てね」と大歓声を浴びた。宝塚魂見せた 午後には精神障害の患者を対象にしたユニークな音楽療法で知られるニューヨーク大学の「ノードフ・ロビンズ音楽療法センター」へ。治療中の男の子と一緒に、唱歌「さくら」を歌い、ピアニカに合わせてベルやウインドチャイムも打ち鳴らした。
さらには英語の歌を即興で作り、宝塚の男役と娘役の掛け合いを思わせるようなデュエットも披露。「ここに来てくれて光栄です〜」とのフレーズを受けて幸さんは「私もうれしいわ〜♪ とても上手ね〜♪」と宝塚時代を思い出したかのようにメロディアスに歌い上げた。「あなたこそ〜」と畳みかけられると「サンキュー!」とアドリブでセリフを挟み、本領発揮でハッスルハッスル。これまでの控えめな日本のファーストレディーとは違ったド派手な始動となった。<<