鈴木宗男関連裁判 佐藤優 有罪確定 続報

鈴木宗男衆院議員をめぐる事件で有罪が確定する外務省元主任分析官の佐藤優被告(49)は1日夜、東京都内で報道各社の取材に応じ「違法なことをした覚えがないと一審から一貫して主張してきたが、受け入れられなかったのは残念。国策捜査、政治裁判なのでこんなものかなと思う」と、最高裁の上告棄却決定に対し感想を述べた。
検察については「検事は本当に仕事熱心で正義感が強い」とする一方、「外務省もああいう集団だったらいい外交ができるのじゃないかと思う」と皮肉った。
さらに「外務省の機密費の使われ方、北方領土問題をめぐってどういうことがあったのかを今後明らかにしていきたい」と話し、外務省にも「当時の関係者が、国家秘密に触れない範囲で真実を明らかにしてほしい」と訴えた。
これに先立ち、佐藤被告は決定内容が明らかになった直後に「この国策捜査は、被告人のわたし、取り調べをした検察官、事件の背後にいるとされた鈴木議員の運命に大きな影響を与えた。国策捜査の現実は小説よりもずっと劇的だと思った」とのコメントを出した。

猶予付き判決らしい余裕を感じさせるコメント。

事件の経緯についての詳細な記事。