日経産業新聞にムネオハウス記事が掲載

7月15日号2面掲載のコラム「四家正紀のWebトーク」第二回分で採り上げられています。まとめ部分を抜粋。

早すぎた『ムネオハウス』 「風刺」根付くインフラなく

(前略)
あの時、職人が自由に作品を公開し、リスナーが気軽にダウンロードできるだけのインフラと、リスナーの声がダイレクトに職人へ届けられるしくみ、そしてリスナー同士で感想を語り合えるスペースがあれば、健全なパロディーとアイロニーの精神に支えられた、ユニークな風刺文化が定着したかもしれない。そう考えると、ちょっと残念な気がする。
実は、6年も前のムーブメントのことを思い出したのは、「ニコニコ動画」の中にひっそりと当時のムネオ作品が保存されているのを見つけたせいだ。「ニコニコ動画」はムネオハウスのMP3より遙かに大容量の動画ファイルをアップロードできるうえ、790万人を超えるユーザーのコメントによって自作がワイワイと批評されるという、あのころのムネオ職人から見たら夢のようなシステムといえる。公開された動画は120万以上、ジャンルも多岐に渡り、公式にCD化された作品もある。
ニコニコ動画がビジネスとして成功するか、まだ余談を許さない。だが、ムネオハウスのエピソードは、この種のシステムが今後、新しい文化を創造するインキュベーターとして定着する可能性を示している。
四家正紀 「四家正紀のWebトーク」 『日経産業新聞』 2008年7月15日号 2面

また同日付の四家氏のブログに資料リンクが掲載されました。