堀江メール問題 民主党雲行きが怪しくなる

民主党幹部がこうした強気発言を続ける一方、これを裏付ける新証拠を一切出さないことから、民主党が公表したメールについて、不自然な点が多く指摘され始めた。
まずは堀江被告の署名。民放テレビなどによると、メールでは「堀江」とだけなっているが、通常は「Horie Takafumi」とローマ字表記としていたという。メールで宮内亮治被告(38)を「宮内」と表記している点についても、堀江被告は宮内被告のことを「宮内さん」と呼んでいたという。
さらに、「中国の対日工作活動説」まで浮上。ネット上では疑惑メールにある「堀江」の「堀」の土へんが黒塗りされている理由は、本当は「山へん」で中国語表記の「崛江」となっているためというのだ。
これに対し、「疑惑メールはガセネタだ」と主張する自民党は、民主党の要求する国政調査権の発動には応じない構え。身内の援護射撃を受け、武部幹事長は週末は地元・北海道の会合で「故郷はいいね。真実は一つ。みんなわかってくれている」とご機嫌だが、「民主党が強気の姿勢を崩さないのは根拠があるからかもしれない」と一抹の不安を見せる与党関係者も。
一方、「メール爆弾」を投下したキーマンである民主党永田寿康氏は週末から雲隠れ。地元での国政報告会を直前にドタキャンしたほか、20日朝のTBS番組「みのもんた朝ズバッ!」も番組の数時間前に出演拒否してきたという。
疑惑メールをめぐっては、自民、民主両党が互いに懲罰動議を提出しており、20日の衆院議院運営委員会理事会は動議の取り扱いを協議する。
22日には今国会初の党首討論が予定されており、「頂上決戦」で前原代表が小泉首相に向けてどういった二の矢を放つかに注目が集まっている。

民主党野田佳彦国対委員長は20日昼、国会内で開いた国対役員会で、ライブドア側から武部勤自民党幹事長の二男への金銭振り込み疑惑について「情報提供者の理解を得ながら、さらに新しい情報を出せるように努力している最中だ」と説明した。
衆院予算委で疑惑を追及した永田寿康衆院議員に関し「きょうは(国会を)欠席しているが、その(新情報提出に向けた)作業に集中して取り組んでいる」と述べた。<<