年金未納問題 野党徹底抗戦へ

今国会の焦点である年金改革関連法案の審議は23日、3閣僚の年金保険料未払い問題が表面化したことで、衆院厚生労働委員会が約7時間半中断し、混乱した。野党は3閣僚の更迭を求める考えだが、与党は方針通り、大型連休前に同法案を委員会採決する構えを崩していない。
3閣僚の未払いについて、民主党の岡田幹事長は23日の記者会見で、「行政府の責任者だという自覚を欠いている。政府の責任を追及していきたい」と強調。年金法案の審議に関しては、「採決を強行するならば、小泉内閣の姿勢が問われる」と訴え、徹底抗戦する姿勢を見せた。
これに対し、政府・与党側は火消しに躍起になった。福田官房長官は同日夕の記者会見で、3閣僚の未払いについて「うっかりしていたと言うしかない」と述べるにとどめ、不注意のミスとして早期に幕引きを図りたい考えをにじませた。

このときとばかりに攻勢に出る野党。