加藤・田中・辻元の復帰、期待「半数」以下 他

「真紀子さんとは同根です」
与党の自民、公明、保守3党が推薦する星野行男候補(70)は先月末の記者会見で、こう言い切った。角栄元首相の後援会組織である旧越山会顧問だった星野氏は事務所開きに越山会幹部だった桜井新参院議員、高鳥修自民党県連会長らを同席させ、田中家との縁の深さを強調。選挙戦では「真紀子さんが辞職することがなかったら、私が立候補することはなかった」と低姿勢を貫く。
一方、野党の民主、自由、社民3党が推薦する石積勝候補(52)も真紀子氏の秘書給与ピンハネ疑惑は問題視しつつも、「外務省改革の功績は評価すべきだ」として、改革者としての真紀子氏の姿勢を評価。出馬表明に同席した渡辺秀央自由党県連会長は「候補のおじいさんは角栄先生の小学校時代の先生だった」と田中家との縁を強調する始末。
共産党の桑原加代子候補(55)の陣営ですら「真紀子さんが正しいと思う人は、同じことができる桑原さんへ」と呼びかけるなど、真紀子氏批判の歯切れは悪い。

工事を落札した東京都内の設備工事会社の東北支店の元営業課長が「コンサルタント会社社長と面会し、口利きの見返りに現金2000万円を手渡した」などと話していることが22日、分かった。
このコンサルタント会社社長は東北地方の公共工事の大物「仕切り役」。
設備工事会社による聞き取り調査で元課長が証言した。同社は、コンサルタント会社社長から金が前秘書官側に渡ったかについては「そういった情報もあるが(元課長は)前秘書官に関することは話していない」としている。

安倍氏は19日、広島市で行った講演で、原敕晁さんを拉致し、原さんになりすましてスパイ活動を続けた辛光洙元死刑囚=北朝鮮に送還=が韓国で逮捕された際、土井氏や菅氏が無罪釈放を求める嘆願書に署名したことを指摘。「今から考えれば極めて間抜けな議員だった」と批判したうえで、「民主党が昔から拉致問題に取り組んでいたかのように小泉純一郎首相の決断を批判するのはチャンチャラおかしい」と怒りを爆発させた。
これに対し、週明けの21日、社民党衆院議院運営委員会で「公党の党首へのゆゆしき発言だ」と抗議。民主党佐藤敬夫国対委員長が記者会見で「統一補選の争点をぼかす話だ」と批判した。
これに対して、安倍氏は同日午後の記者会見で「私が使った(間抜けという)言葉を広辞苑で引くと『抜かりがあった』と書いてある。私は確かに(菅氏らに)抜かりがあったと思って発言した。いま、物が言えない原さんや家族の皆さんの気持ちを代弁した」と反論し、一歩も引かなかった。

加藤氏(山形4区)については「復帰してほしい」が38%、「そうは思わない」が42%。田中氏(新潟5区)では47%、36%。
自民支持層でみると、復帰を望む声は加藤氏が6割、田中氏も5割を占めた。一方、田中氏に対しては民主支持層と無党派層で、復帰待望派がともに5割程度と、幅広い人気をうかがわせた。
辻元氏(大阪10区)については、待望派が43%、否定派39%。無党派層の4割が復帰を望んでいるが、自民支持層では逆に6割が否定的だ。
3人とも男性の見方が厳しい。女性では約半数が田中、辻元両氏の復帰を望んでいる。<<