精神科医・和田秀樹氏が渦中の政治家達をズバリ診断 他

田中真紀子前外相】
故・田中角栄元首相の長女。和田氏は「父親から『役者性』を引き継いだ。演出家、脚本家としてもすぐれた才能持つ。発言は周到に用意され、大衆に受けるシナリオを計算のもとに用意できる」と分析する。
「もう一つ、橋本派(旧竹下派)への恨みを引き継いだ。怨念(おんねん)で動くため理性的部分が多少欠如しているが、怨念や恨みをパワーに変えられるなら悪いことではない」とも。
国会でも指摘された「虚言癖」については「自分の話していることが、自分の中で本当のことになってしまうタイプ。感情移入しすぎて演じている当人になり代わってしまう。嘘(うそ)と本当の区別がつかなくなる部分もあるのでは。ある種の二重人格に近い状態、いわゆる解離性同一性障害では」と診断する。
鈴木宗男衆院議員】
あっせん収賄罪で起訴された宗男議員。和田氏は「古いタイプの叩き上げ議員。上には卑屈なほど頭を下げ、下には異常なほど偉そうにする。自己愛が満たされていない人の典型的なパターン。さまざまなトラウマやコンプレックスの裏返しとして宗男議員があるようだ」と分析する。
逮捕直前、自己正当化とマスコミ批判を繰り返したが、「彼もメランコ人間。人を信用しないタイプ。人心をつかめずに金でつながるしかなくなる。自己愛の傷つきに弱い人は、上り調子のときはいいが、下がり始めると、どうしようもない。被害妄想的になる」。
その上で「自己愛が満たされぬために不適正な行動をとる人を『悲劇人間』というが、彼は典型例だろう」と診断する。

北海道釧路市で十三日、自民党北海道第13選挙区支部支部長・北村直人衆院議員)の定期大会が開かれ、幹事長を蝦名大也道議(43)から伊東良孝道議(53)へ変更することを満場一致で決めた。
蝦名氏は鈴木被告の元秘書で、側近ともされる人物。任期を約半年残し、地元を仕切る「要職」を、事実上更迭された形。鈴木被告の地元での影響力の、一層の低下も予想される。