3/26 辻元清美 議員辞職会見 詳報

社民党辻元清美代議士は26日夜、社民党本部で記者会見を開き、議員辞職を決意するまでの経緯などを説明した。
辻元氏はまず、衆議院議長に辞職願を提出したことを報告したうえで、議員バッジを外した。冒頭、政策秘書の給与問題で説明が二転三転したことを謝罪し、「辞任届を出すにあたって、七転八倒した。もっと国会で質問したかったが、自分の犯したミスの責任をとらないと、政治不信にもつながり、私の生き方にも合わない。他にも辞任した方がええ、と言われている人がいる。今の政界に何か変化をもたらす辞任でありたい」と辞職の理由を述べた。
さらに、「離党はするが議員は辞めないという責任の取り方はおかしい。私の場合は反対だ」として、議員は辞職するものの社民党は辞めないということを明らかにし、「再選を目指して頑張っていきたい」と話した。
会見は15分だけと時間を区切って行われ、給与問題で質問が続く中、打ち切られた。
辻元氏は20日、97〜98年にかけて政策秘書として登録した女性の給与の行方をめぐる週刊誌の疑惑報道を受けた記者会見で、「給与は政策秘書名義の口座に振り込まれ、通帳も秘書本人が管理していた」と、給与の流用などを否定した。しかし、24日の朝日新聞の取材やテレビ番組出演後に発表した「発言要項」などで、政策秘書給与52万円のうち5万円を本人に払い、残りは他の秘書の人件費に使っていたと説明を訂正。政治資金規正法違反を認め、「反省する」と述べた。一方、「名義借り」を否定し、詐欺ではないと強調した。
これに対し、社民党は、辻元氏が説明の核心部分を翻したことや、訂正会見を求めた執行部の意向に沿わなかったことを深刻に受け止めていた。

“疑惑の100円ショップ”もついに閉店−。「政策秘書給与ネコハバ疑惑」が取り沙汰されていた社民党政審会長の辻元清美衆院議員(41)は26日夕、政策秘書給与の不正受給疑惑の責任を取り、綿貫衆院議長あてに議員辞職願を提出。午後7時30分から社民党本部で緊急記者会見を開いた。
辻元氏は、この日午後5時から議員会館土井たか子党首と会談し、辞職する方針を伝え、衆院事務総長に辞職願を提出。殺到する報道陣に笑顔を見せるなど、どこか吹っ切れた様子を見せた。
議員バッジをはずす辻元氏  午後7時30分過ぎから始まった会見で、辻元氏は壇上に立ち上がり、「本日、衆院議長に辞職願いを提出しました」と報告。その場で左胸につけていた議員バッジを外すパフォーマンスを見せた。続けて、自分の発言が二転三転したことを謝罪。20日に開いた会見内容に誤りがあったことを改めて認めた。
辞職を決断した理由については、「きょう辞職願い届けを出すにあたって七転八倒しました。もっと質問したかった。私は1年生のときから質問を100回以上しました。もっとしたいなぁという思いと、ここできちっと責任を取るべきであるという思いが交錯しました。昨日の夜まで悩み、どういうふうにすればいいか、自分なりに考えました」と心情を吐露。「悔しいし無念ですが、自分の犯したミスの責任をとらないと、政治不信にもつながり、私の生き方にも合わない」と説明した。
会見する辻元氏  一方で「はっきりいえばほかにも辞任した方がええという人もいる。一緒に辞任したいなと。今の政界に変化をもたらすような辞任でありたい」などと、暗に議員職にしがみつく鈴木宗男氏や加藤紘一氏への批判を口にした。
また、辻元氏は「衆議院議員は辞職します。しかし社民党は辞めません。離党はするが議員は辞めないという責任の取り方はおかしい。私は反対です。再選に向けて頑張っていきたいなと思います」と最後まで社民党の“看板娘”としてのプライドもみせた。
約10分間の“独演”の後、報道陣からの質問が相次いだが、疑惑についての具体的な説明はなく、不正受給のアドバイスをしたのは誰かとの問いにも「名前は申し上げられません」の一点張り。約5分間で一方的に質疑応答を打ち切った。会見場をあとにする辻元氏には報道陣から「逃げるんですか?」「これは会見じゃない!」などとの怒声も浴びせられた。 <<