2002年2月13日 衆議院予算委員会 議事録

記録として掲載。「ムネオハウス」の初出は佐々木憲昭議員のこの発言。

○佐々木(憲)委員 この支援そのものが極めて不透明な面が多いのですね。そこに鈴木氏の後援会の会社がかかわって、そこから献金が流れる。人道支援あるいは税金が食い物にされるということじゃないですか、これは。
 しかも、やっていることはこれだけじゃありません。国後に、日本政府が四億一千六百八十五万円を拠出して、友好の家というのがつくられているのですね。我が党もこれは調査しましたし、国後に行った人からも話を聞きました。この友好の家は、ムネオハウスと呼ばれております。この家はムネオという有力政治家がつくってくれたんだ、現地ではそう言っているのですよ。鈴木議員がいかに深く関与しているか、明らかであります。
 このムネオハウスの工事受注者は犬飼工務店、この社長犬飼勝氏は、鈴木宗男中標津後援会の会計責任者でございます。ここにその証拠が、選管に出された書類がございます。この後援会幹部からも八十二万四千円の献金が行われております。
 このムネオハウスには何が書かれているかというと、「鈴木さん、あなたは私たちの友達です」こういうものが書かれております。ムネオハウスという家に行くと、こんな横断幕があって、しかも食堂の壁には鈴木宗男議員の写真が飾られている。これは極めて異常ですよ。
 それだけじゃありません。色丹の診療所の所長にお聞きしますと、これは道議会議員が訪ねたそうです。ここは鈴木宗男診療所と言われているんだ、堂々とそうおっしゃっている。九四年に贈られた十人乗りの四輪駆動車はムネオ号と言われている。マイクロバスにも、鈴木さんは友達ですという横断幕が張られている。
 すべて国民の税金でこのような援助が行われているにもかかわらず、何で個人の名前がこんなに出てくるのですか。税金の私物化、援助の私物化としか言いようがありませんね。
 配付した表のように、鈴木宗男議員の関係者が北方四島人道支援の仕事を受注して、受注した企業から鈴木宗男議員に献金が行われる、資金が還流する。この六年間で鈴木議員に一千百八十二万、大変な金額の献金が流れている。おかしいと思いませんか、これ。直ちに調査をして事実を究明して、改める点は改める、これは当然やるべきだと思いますが、総理、いかがですか。
小泉内閣総理大臣 個人のお金で寄附したならともかく、ODA資金で、そのような、今言われているような形で使われているようだったら、これはよく調査しなきゃいかぬと思っております。

こちらは辻元清美議員が喰い付く下り。

○辻元委員 こんなにお願いしているんですか。びっくりしましたね。
 先ほどの中身が、ムネオハウスでしたか、これ、癒着というん違いますか。今真相究明とおっしゃいましたけれども、鈴木宗男さんを、ここに筆頭理事いらっしゃいますけれども、二十日、出してくださいよ。田中眞紀子外務大臣やNGOの大西さんだって出るとおっしゃっているわけです。いつも……(発言する者あり)私が言わなくても言ってくれていますけれども。出してくださいよ。
 公明党というのは疑惑解明の党じゃなかったんでしょうかね。どうなんですか。
 私は、委員長に申し上げたいですよ。ここで言っても――そうですか。では、出すのに賛成ですか、坂口さん、いかがですか。<<