2021衆院選結果 辻元清美氏落選 他

立民 辻元副代表が落選 比例でもおよばず
立憲民主党辻元清美 副代表は小選挙区大阪10区で敗れ、重複立候補した比例代表の近畿ブロックでも惜敗率でおよばず、落選しました。

辻元氏は61歳。平成8年に初当選し、これまでに社民党国会対策委員長民進党の幹事長代行などを務め、現在は立憲民主党の副代表を務めています。

選挙戦で辻元氏はコロナ禍での経済支援策として、一時的な消費税率の引き下げなどを訴え8回目の当選を目指しましたが、小選挙区大阪10区では日本維新の会の新人の池下卓氏に敗れ、重複立候補した比例代表の近畿ブロックでも惜敗率でおよばず、落選しました。

辻元氏「私自身の力不足と責任を痛感」

辻元氏は「私自身の力不足と責任を痛感している。コロナの中で苦しむ女性たちの声などを国会に届けたいという気持ちで活動してきたが、それができなくなることが私自身もつらい。おわびの言葉しかない」と述べ頭を下げました。

そのうえで、現在務めている党の副代表などの役職については「枝野代表と相談して考えたいが、責任を取って辞任するのが筋だと思う」などと述べ、退く意向を示しました。

小選挙区は辻元、比例は自民党」-。自民党山崎拓元副総裁が衆院選終盤に、こう支援を呼び掛けた大阪10区の立憲民主党辻元清美氏は選挙区で敗れ、比例復活もできず、応援は空振りに終わった。山崎氏は地元の福岡2区で辛勝した自民、鬼木誠氏の選対本部長を務めており、選挙戦へ悪影響も懸念された。

山崎氏は10月27日、大阪入りし、「自社さ連立政権」時代から親交のある辻元氏を応援したことで自民内や支持者から批判が巻き起こった。「敵に塩を送る行為」が明らかになると、自民大阪府連は党本部に山崎氏の除名を求めた。

辻元氏の落選に陣営関係者は「(応援への反発の)影響がなかったとはいえない」と漏らす。比例近畿ブロックの自民候補者は、鬼木氏に批判の矛先を向け「まずは鬼木氏が山崎氏を選対から外すべきだ。士気が下がる」と言い放った。

激戦の中、想定外の方向から矢が飛んできた形の鬼木氏は「私のまったくあずかり知らない所で起こったこと。選対のことなので私一人で決められるものではない」と戸惑いの表情を浮かべた。結果的に山崎氏は「謹慎」(選対幹部)として、露出を自発的に控える形に。鬼木氏は辛くも4選を決め、陣営関係者も胸をなで下ろした。