鈴木宗男 拿捕された船長と国後島で面会 / 露首相 8月択捉訪問か

北海道広尾町のサケ・マス流し網漁船「第10邦晃丸」がロシア国境警備局に拿捕された問題で、ビザなし交流で北方領土国後島を訪れた政治団体新党大地」の鈴木宗男代表と民主党の鈴木貴子衆院議員が24日、船の乗組員11人と面会した。健康状態に問題はない様子だったという。
鈴木代表が新党大地の公式ホームページで発表した。鈴木氏らは、現地時間の24日午後、1時間弱にわたり、連行先の国後島・古釜布沖に停泊中の船内で面会。乗組員の家族から預かっていた医薬品や着替えなどを渡した。伊東正人船長(60)らからは「家族、組合のみんなは心配しないように」と伝言があったという。

【モスクワ共同】ロシア紙コメルサント(電子版)は24日、メドベージェフ首相が8月に北方領土択捉島で開催される若者が集まる行事への出席を検討していると報じた。行事は8月12日から24日までで、政権要人と参加者による対話集会などを予定している。
島民の高齢化が進む北方領土の実効支配を、若い世代が継承する姿を内外に誇示する思惑とみられる。実現すれば単なる経済視察よりも強く日本を刺激することは間違いない。
プーチン政権は次世代の愛国主義高揚を目的に、毎年夏にキャンプ形式で若者参加の行事を開催する。

【モスクワ時事】タス通信によると、ロシア極東のサハリン州のコジェミャコ知事代行は25日、記者会見で「クリール諸島(北方領土と千島列島)発展の共同プロジェクトに日本も参加するよう今後活発に提案していく」と述べた。一方で「日本にその希望がなければ、韓国などの合弁企業参加を検討する」との考えを示した。
ロシア政府は23日、現行の「クリール諸島社会・経済発展計画」(2007〜15年)の次期計画(16〜25年)を閣議決定。予算は700億ルーブル(約1500億円)で、インフラを整備して事実上の支配を固定化する狙いがある。 
発展状況を視察するため、メドベージェフ首相は3回目の北方領土訪問を8月にも予定。プーチン大統領の年内訪日を控え、日ロ関係への影響が懸念されている。(2015/07/25-20:58)

民主党北海道第11区総支部は25日、帯広市内で定期大会を開き、元衆院議員石川知裕氏(42)を代表の職務を代行する新設ポスト「代表代理」に充てる人事を決定した。実質的な代表に据え、石川氏の衆院選擁立に向けた態勢づくりを進める。
大会後に取材に応じた石川氏は「民主党十勝の再生に全力で努めるとともに、新党大地と連携して、野党共闘路線を維持しながら、来年の参院選に向けて反転攻勢に努めたい」と述べた。
石川氏は小沢一郎・生活の党共同代表の資金管理団体陸山会」の収支報告書虚偽記入事件に絡み、昨年10月に政治資金規正法違反の罪で有罪判決が確定。現在は公民権停止中で、国政選挙などに立候補できるのは平成29年10月以降となる。
25年5月に議員辞職した後は無所属で活動していたが、今年4月30日付で民主党に復党した。同支部の代表は現在、党北海道代表の佐々木隆博衆院議員が兼務している。<<