ロシア軍 北方領土で演習実施 / 政府 「鳩山氏訪問は外交に影響なし」答弁書を決定 / 松山千春 シングル&アルバム リリース ツアーも発表

【モスクワ時事】インタファクス通信によると、ロシア軍の東部軍管区は20日、クリール諸島(北方領土と千島列島)で軍事演習を行ったと発表した。同諸島には国後島択捉島以外に基地がなく、北方領土で実施しているとみられる。
演習は、ロシア軍が最近全土で開始した「戦略指揮・参謀訓練」の一環。クリール諸島では兵員約500人、兵器最大100両、ミル8輸送・攻撃ヘリコプター4機が参加した。武装した敵の「破壊工作グループ」最大100人が島に潜入した事態を想定し、偵察のため無人機も投入された。
サハリン(樺太)でも20日、兵員最大1000人、T72戦車や多連装ロケット砲「グラード」など兵器300両以上が実弾射撃訓練を実施した。
ロシア軍は2013年7月と14年9月、東部軍管区で10万人以上の軍事演習を行った。今回の演習でも、中国東北部と国境を接する沿海地方のミサイル師団が19日、短距離弾道ミサイル「トーチカU」を発射した。 
ロシア軍は全土での戦略指揮・参謀訓練と並行し、対ウクライナ国境を管轄する西部軍管区などで最大8万人の軍事演習を実施中。一連の演習は、約1年前のクリミア半島編入で領土に対する意識が高まる中、日米欧をけん制するとともに、軍事面で一定の緊張状態にある中国をにらんだ対応とも言えそうだ。(2015/03/20-19:53)

政府は20日の閣議で、鳩山由紀夫元首相が今月10〜12日に、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島を訪問したことに関し「政府の立場に著しく反するもので極めて遺憾だが、今後の日露・日米外交に特段の影響を及ぼすとは考えていない」とする答弁書を決定した。
答弁書では、鳩山氏が渡航の際に利用した旅券の種類について「お答えする立場にない」としたが、外交旅券や公用旅券は「失効している」と言及。「元首相が国の用務で外国に渡航する場合は外交旅券を発給している」とも述べ、鳩山氏が一般旅券でクリミアに渡航したことを示唆した。
また、政府として今月5日に鳩山氏のクリミア訪問の情報をキャッチし、ただちに鳩山氏の事務所へ外務省幹部の面会を申し入れたが、「鳩山氏本人はスケジュール上応じられない」と回答した。このため、宇山秀樹ロシア課長が鳩山氏の秘書に訪問の中止を要請し、9日にも宇山氏が秘書に重ねて働きかけを行ったとしている。
民主党の鈴木貴子衆院議員の質問主意書に答えた。

松山千春が4月22日にニューアルバム「伝えなけりゃ」と、ニューシングル「Look me」を同時リリースする。
「伝えなけりゃ」は通算38作目となるオリジナルアルバム。今作には新作シングルの表題曲「Look me」からアルバムタイトル曲「伝えなけりゃ」まで全10曲が収められる。またシングルには表題曲とアルバム未収録の新曲「恋してた」に加え、この2曲のオリジナルカラオケが収録される。
なお松山千春は4月3日、埼玉・川口総合文化センターリリアを皮切りに全国ツアー「松山千春コンサート・ツアー2015『伝えなけりゃ』」を開催。このツアーは全国25カ所29公演が予定されている。ツアー初日の4月3日には「Look me」「伝えなけりゃ」の着うた先行配信がモバイルコロムビアレコチョクiTunes Storeでスタートする。