鈴木貴子の応援に横峯さくら登場 / 松山千春 福岡で松本龍を応援

衆院選もいよいよ終盤戦に突入し、応援合戦もヒートアップ!11日には、北海道7区=釧路市など=から立候補した新党大地公認の鈴木貴子氏(26)の応援に、女子プロゴルファーの横峯瑠依(30)と、さくら(26)姉妹が訪れ、有権者に強烈アピールした。
JR釧路駅前でマイクを握ったさくらは「鈴木貴子さんは私と同じ26歳で頑張っている。ぜひとも若い女性の力で政治を変えてほしいと思い応援に来ました」と声を張り上げた。
父親の横峯良郎参院議員(52)の選挙時(07年)ですらしなかった人生初の応援演説。現在は貴子氏の父親・鈴木宗男氏(64)が代表を務める「新党大地」に所属する良郎氏に勧められ、動画サイト「ユーチューブ」で貴子氏の演説をチェックした。「力強く気持ちが入った演説。若いのに政治に対して一生懸命に向き合う姿に感動した」(さくら)と自ら進んで応援をかって出たという。演説では「ゴルフ」と「政治」と全く異なる世界の2人の共通点として「お互い個性的で癖のある父親を持った者同士」を挙げ聴衆の笑いを誘うなど、大舞台慣れした度胸の良さもみせた。
演説の前には、3人で数十社の企業回りをこなした。女子プロゴルフ界をけん引する姉妹はどこへ行っても大人気で、写真撮影やサイン攻めにも丁寧に応じていた。支援者は「古い政治を打破してほしい」とエールを送っていた。
応援を受けた貴子氏は「同世代の人からの応援は大変心強かった。若い人の力で変えていきたい」と気持ちを新たにしていた。陣営は「2人は10日夜に宮崎から飛行機を乗り継ぎ釧路入りした。朝から慣れない企業回りなどをこなし、かなり疲れたと思う」。
貴子氏は北海道帯広市生まれで、カナダ・トレント大を卒業。NHK長野放送局を辞職し政界に挑戦した。宗男氏は現在、公民権停止中のため選挙活動はできない。貴子氏は先月末の出馬会見で世襲批判について「父が鈴木宗男なのは紛れもない事実だが、政治家鈴木貴子の父や母は7区の皆さんだ」とかわしていた。

父親繋がり。

自民党・新人の井上貴博氏(50)と民主党・前職の松本龍氏(61)がしのぎを削る展開となっている衆院選・福岡1区。両氏のほか、みんなの党・新人の竹内今日生氏(38)、共産党・新人の比江嶋俊和氏(65)、無所属・新人の犬丸勝子氏(57)と候補が乱立するなか、代々築き上げた強固な地盤を博多に持つ井上氏は、民主党への逆風にさらされる松本氏にとって一番手強い相手のようだ。
11日昼、苦戦する松本氏の元へ歌手・松山千春氏がコンサートツアーの合間をぬって応援に駆けつけた。松山氏は新党大地の有力支援者として知られるが、松本氏とは友人関係にあるという。松山氏が参加した、松本氏の個人演説会場は立ち見が出るほどの超満員となった。
松山氏は応援演説で、松本氏が環境相時代、2010年10月に開かれた「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」で議長を務めたことを実績として語った。先進国と発展途上国の間で、利益の配分と生態系の保全をめぐって議論された会議を、松本氏がとりまとめ、議長案が「名古屋議定書」として採択されたとして高く評価。「政治の恩恵を受けるのは主権者たる国民、みなさん1人ひとり」「国民に政治の恩恵があって、初めて日本は民主国家だと思います。それをやり遂げるのは、民主党松本龍」などと支持を呼びかけた。なお、この後、松本氏と松山氏は、上川端商店街を支援者らとともに練り歩いた。
【山下 康太】<<