中国 鳩山由紀夫、田中真紀子ら議員15人を招待 / ロシア 択捉島自動車道整備に3億円追加

【北京・工藤哲】北京で開かれる予定だった日中国交正常化40周年記念式典(27日)が事実上中止となった一方で、在日中国大使館が「日中友好協会」など日中友好7団体の会長や鳩山由紀夫元首相、田中真紀子元外相ら約15人を中国に招待していることが関係者の話で分かった。
中国側は式典中止で強硬姿勢を示しながら、要人との対話の糸口を維持することで関係改善を模索するとみられる。
関係者によると、7団体が訪中する際には中国側は対日交流団体「中日友好協会」会長の唐家璇(とうかせん)前国務委員が迎える方向で調整している。招待に応じた日本の政治家の持つ政治的影響力によっては、別の要人との会談も調整し、尖閣諸島の問題を巡って悪化した日本との対話のきっかけにする狙いとみられる。

【モスクワ=寺口亮一】ロシアのメドベージェフ首相は24日、北方領土4島を含むクリル諸島(千島列島)の社会・経済開発に追加予算を付ける政令に署名したことを明らかにした。
連邦政府の「発展計画」(2007〜15年)に、択捉島の自動車道路整備のため1億2600万ルーブル(約3億1000万円)などを追加拠出する。総額は不明だ。7月に国後島を訪問したメドベージェフ首相は、同諸島の生活環境を向上させる方針を示していた。
(2012年9月24日22時31分 読売新聞)<<